純白の天使6 HSJ

永瀬廉 ページ32

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コンサート終了後



見学に来ていた廉のところに向かった。



もともと、終わってから話したいことがあるって言ってたから。



「廉。」



永瀬「あ、Aお疲れ様。」



「……っ、ごめん。」



廉に向かって頭を下げる。



永瀬「いいってそんな、分かってたことやし。」



「や、でも…。廉の気持ち知って中途半端なことしてた。ずっと答え言わなかった。1年前からずっと…。」




永瀬「そんなこと気にしてへんし、泣くなって。それに、そんな泣いてたら山田くんに怒られるし。」



なんでそんなに優しくできるの？




永瀬「…でも、最後に1回だけ、、抱きしめさせて…。そしたらもう、諦めるから…。」



廉はそう言うと、私をそっと抱きしめた。



「ごめんね…。」



永瀬「謝んな、ありがとうがいい。」



「…うん。ありがとう。」

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永瀬廉side



見学者席でAのソロコンサートを見る。



去年はAのバックついてたなぁ。なんて思いながら見てたらあっという間にMC。



そこで初めてAと山田くんが付き合っていたことを知った。



山田くんもAのこと好きなことは知ってたし、俺には敵わへんぐらい2人に信頼関係みたいなのがあるのも感じてたから、不思議と驚きはせんかった。



コンサートが終わってAのとこ行くと、悲しそうな目で



「ごめん、」



って、



すぐに諦めれるほどの想いやなかったし、諦められるんかなー？って思うけど、最後のお願いを、抱きしめさせてとお願いする。



そうすると、Aは静かに手を広げてくれた。



…ありがとな、大好きやで。



涼介「ほんとに最後だからな〜(笑)」



永瀬「…！山田くん。」



AがJr達のところへ行くと、後ろから山田くんが現れた。



見られてたかんか…。



涼介「…これからも、沢山喋ってやって。Aは距離できるの嫌だと思うから。」



永瀬「…はい。あ、Aのこと泣かせたりしたらすぐ奪いに行くんで(笑)」



涼介「奪えるもんなら奪ってみろよ。」



…あ、絶対無理や…。

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