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Aは暫く迷ったように間を置いて、意を決したかのように顔を上げた。まっすぐと俺を見て。
「好きな人ができたの」
…っ、
認めたくない。認めたくない。
Aの口から出てきた言葉は、俺の頭を真っ白にするにはあまりにも十分だった。表情が強ばる。
こいつ、今、なんて。
「だから、その人に選んで貰えるようにできる限り綺麗になりたいなってさ。
…正直その人完璧すぎて、脈あるかどうかも分かんないし、多分ただの友達感覚にしか見られてなさそうだけど。諦めたくないなって。」
ああそうだ。Aはそういう奴だ。やると決めたら最後までやりとげるしできる限りの事を全力でやる。そういう所に惚れてる。でも今はそんなAを認めたくない。
呼吸が浅くなる。顔から血の気が引いていくのが分かる。俺は笑えていんのかな。衝撃的な事実を呑み込むのが困難だ。そんな、いつ。
バイト先の先輩？サークルの部員の誰か？同じ学科の奴？合コンで知り合った他の学部の奴？
ちっとも気づかなかった。Aが恋してるなんて。Aの隣にいつもいんのは俺だからって思ってたから。
サークル仲間にも同じ学科の男子にも牽制しまくって、あたかも『俺達付き合ってるからこの距離はさも当然』とでも言うのかのように隣にいたのに。外堀から埋めていってたのに。
でも違ったみたいだ。Aは他の男を選ぶ。
「そっか。どんな奴？そいつ。」
声は震えてないだろうか。穏やかになるように頑張った。そんな俺に気づきもしないで、Aは嬉しそうに好きな男をベラベラと喋りだした。
「そうだね〜…まずね、凄く優しいの。困ってる時に手を差し伸べてくれて、人の事よく見てる人なんだ。」
俺の方がAに優しくしてんじゃんと駄々をこねたいのを必死に我慢した俺は偉い。確実に俺が1番大学内でお前と一緒にいるって。
「あとね、本当になんでもできるのにそれを鼻にかけない嫌味じゃない所とか。」
クソ、誰だよ完璧な癖に性格良い奴なんて。心の中でどす黒い感情が渦を巻く。
「そっか。本当に好きなんだな。…じゃワンピース、そいつの前で着とくのやめといた方がいいかもね。あんまり似合ってない。」
嘘。本当は凄い似合ってる。凄く綺麗だ。でも着てもらいたくない。こんな綺麗なAを見て万が一でもその男に好かれでもしたら困る。
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ゆず(プロフ) - がんばれー！！！ジョングク歪むな！！！まっすぐにアタックしてほしいー！！！！女のコもあきらめないでー！！ (2021年8月7日 21時) (
レス) id: 2e13f1b5fa (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - こんにちは！！！もうジョングクと女の子の気持ちがすれ違ってるのが苦しすぎて泣けてくる、、、泣 幸せになってほしい！！！！！！！！！！更新楽しみにしてます！！ (2021年1月23日 20時) (レス) id: d7e808220c (このIDを非表示/違反報告)
あるちょん(プロフ) - ぽこさん» ぽこさんあけましておめでとうございます！！ご挨拶とお褒めの言葉ありがとうございます！;;へへ・・・やらしくお願いします！(照) (2021年1月7日 18時) (レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - あけましておめでとうございます！重いジョングク最高です〜！あるちょんさんの新年のご挨拶も最高です！笑 (2021年1月6日 11時) (レス) id: 6fe0a9177b (このIDを非表示/違反報告)
あるちょん(プロフ) - ぱるさん» ジョングクがまた重い男になって行く…！また重い男になって行く…！と思いながらも自分の好みが止められないです笑 同じ人がいて下さって凄く嬉しいです;;;;ぱるさんのお陰で私も素敵な大晦日になってしまいました。本当にありがとうございます！良いお年を！ (2020年12月31日 21時) (レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるちょん
| 作成日時：2020年12月30日 13時
