トリップしたら彼氏いた。【名探偵コナン】

七日目 ページ7

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「すみません、少し遅れてしまいました。」

ペコリと店員さんに丁寧な動作でお辞儀をする安室くんは黒いエプロンを着ていてあまり家と変わらない感じだ。


今日のご飯作ってるときも、似たようなエプロン着けてたな……
俺はエプロンつけない派だったりするんだけど、やっぱりつけてる方がいいのか？



「全然、遅くなってないですよ。いつも通り5分前ぴったりです。」


店員さんが時計を指さして安室くんに微笑む。
時計は9時55分を指していて、今日は10時から入る予定だったらしい。


なるほど…確かに５分前ぴったりだ。


「はは、ありがとうございます。…………今日はいつもよりお客さんが少ないですね。」

お昼前だからですかね？
小首を傾げて店員さんに確認をとる安室くん。


「うーん、どうでしょう……最近、お客さんが減ってるからなぁ…」

店員さんさんも同じように小首を傾げる。

うーん、うーんと唸りながらパパッと仕事をする姿を見ると流石だなと思う。
二人とも、話していても決して手は止まっていない。

すごいな……


「Aさん、お腹空いてますか？」

朝ご飯食べてすぐですよね…
お腹の空き具合を確認する安室くん。
さっきまで、奥のテーブルのオーダーを取っていたのに、いつの間にかカウンターへ戻ってきていた。

「アイスコーヒー、お願い。」

あまりお腹は空いていないけど、今日は結構暑いから冷たいものが欲しかった。

…後でコンビニでアイス買おうかな……
新発売のアイスが出たはずだ。
確か、トマト味だった気がする。
美味しくは無さそうだけど、興味はあるので買ってみよう…


俺がアイスのことを考えているうちに
安室くんはオーダーを受け取るとカウンターの奥に入り、姿が見えなくなってしまった。

今は店員が二人だけのようだから、忙しいのかもしれない。

お客さんはまばらだけど、それでも10人ほどいるし…


安室くんがイケメンだからだろうか…
お客さんのほとんどが女性客だ。
男は俺一人だけ。

………もしかして俺、場違いか？



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