トリップしたら彼氏いた。【名探偵コナン】

四日目 ページ4

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「すみません、お待たせしてしまって…」

パタパタとスリッパの音をさせながら、
洗濯の方から帰ってきたイケメンくん。

申し訳なさそうに眉を八の形にして俺の向かい側の席に座った。


「それじゃあ、いただきましょうか。」

いただきます。
手を合わせて、二人で言う。

……こんな風に誰かと食べるのは久しぶりだ。
ましてや、手作りなんて……
カップラーメンかコンビニ弁当ですませていた俺とは雲泥の差だな。



綺麗に切り揃えられているサンドイッチを１つ手に取り、口に入れる。


「………………うまい。」

「良かった。まだありますからたくさん食べてください。」


……心の声がつい漏れてしまった。
ヤバい…めっちゃうまい。
コンビニとは比較にならないくらいうまい。


「…こんな旨いサンドイッチどうやって作んの？」

「ふふ、サンドイッチは少し手間を加えると美味しくなるんです。」

まず、パンはですね……
サンドイッチの作り方を細やかに教える彼はとても楽しそうだった。

ソースはあれとあれを使うと良いんです、なんてちょっとドヤ顔でいうところを見ると料理も好きなんだなと思う。






「…と、まぁこんな感じに作れば誰でも美味しくなりますよ。
Aさんも是非作ってみてくださいね。」

「あぁ。今度やってみ、る……？」

ん？……………A？


A……？



「………なんで…俺の名前知って、、、」

「なんでって……僕と貴方は恋人どうしでしょう？今更、何言ってるんですか。」

今日のAさんは変ですね。
もう騙されないといった顔でそっぽを向いてしまったイケメンくん。


は……？恋人……？


『どうか“アレ”じゃありませんように!!』


アレ、当たっちまった……

ハハ…嘘だろ？






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