トリップしたら彼氏いた。【名探偵コナン】

十五日目 ページ15

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『んっ…………………ん？』





ぼうっとしていた頭が徐々に冴えていくのがわかる。
…ぼやけていた目も、もうだいぶハッキリしてきた。



…………真っ白な空間に俺一人。いや、


『むむ？お目覚めかな？』

まぁ…実際には君寝てるから目が覚めたりしないんだけどね〜？
なんて、すかした声で言うやつがもう一人。


この白い空間には不釣り合いな真っ黒な格好。
まるで、名探偵コナンの犯人のような奴。


顔を見るのも躊躇われるが、俺以外にはコイツしか居ないようなので、“嫌々ながら”話しかけてみる。


『寝てる…？どう言うことだよ。』


俺、今起きてるよね。喋れるし。


『うーん…説明、難しいんだよね〜…だから、自分で考えて？』


話しかけた意味無し。
結構、お前(全身黒タイツ)に話しかけるのも勇気が要ったんだぞ!!

それを、無下にしやがってぇ……
コイツ…許さん。


そう考えた瞬間、黒タイツの目がギラリと光った。



すみませんウソです、許します。




『…と、まあ。冗談は置いといて……
相本Aさん、キミに重要なお話があります。』



急に真剣な顔つきで俺に向き直りあらたまって話す、黒タイツ。

………ぶっちゃけ、目もとしか見えてないので真剣な顔つきといっても目がキュッとなったぐらいなんだけど。



それでも、真剣に話そうとしているのは伝わってきたので俺も真剣に話を聞くことにした。







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『実は………』









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君、トリップしてるんです。








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