トリップしたら彼氏いた。【名探偵コナン】

十三日目 ページ13

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「来るの…早いな。」

「はやく会いたくて…急いで来ちゃいました。」

いや、急いで来たとかそんなレベルじゃないよね、と言いかけた口を閉ざし俺の目を覆っている安室くんの手をどける。


すると、どけた俺の手を素早く掴み、そのまま恋人繋ぎにする安室くん。

「さ、帰りましょうか。」

「…………そうだな。」

繋いでいる手を離そうかとも思ったけど、チラッと見えた安室くんの耳が赤くなっていたから大人しく繋がれておく。



そのまま、安室くんに引かれるようにして後をついていくと車が停めてある駐車場についた。




「シートベルトはきちんとしめてくださいね。」

朝乗ったときと同じように助手席へと座らされ、シートベルトをしめる。

「俺、子供じゃないんだけど……」

安室くんにシートベルトをしめているか確認され、悪態をつく。

「僕からしたら年下ですし、子供…とはいかなくても危なっかしいので子供と変わりませんよ。」

「へいへい。そうですか〜」

まったく…どこら辺が危なっかしいんだか。
俺、もう25歳だぞ？成人してから5年もたつのに……………






「…………あれ、年下？」

「？」

「俺、安室くんより年下なの？」

「そりゃまぁ…僕もうすぐ三十路ですし。」

前に言ったじゃないですか、忘れちゃいました？と俺に尋ねる安室くん。

「そ、そうだったか…？そうだったかも…」

安室くん、大学生くらいかと思ってたわ……
え、めっちゃ若く見える…すげぇ。


どう見ても、20代前半か10代後半のつやつや肌を見つめていると安室くんの頬がみるみる赤く染まっていく。耳まで真っ赤だ。


「…あんまり、見ないでください。」

「なんで？綺麗なのに。」

「恥ずかしいからです!!」

照れているからか、信号でとまっていてもこっちを見ようとしない。

…………可愛いなぁ…



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