審判者、烏野俳球部マネなります！

15話 ページ16

菅原side


菅「結構細い道に入るんだな〜」
　『そーですかね〜」
結構、というか、まぁそれなりに歩いた。
家までは、後もう少しらしい。

それにしても、この道は嫌に不思議だ。さっきは細いと言ったが、実際は広いとも思えるような道なのだ。つまり、普通。でも、それともどこか違う。
始めはコンクリートだっのに、今は山道を歩いている感覚。険しくはないが、易しくもない。木やら草やら生い茂っている。いつの間にか、山の中へと入っていたようだった。

此処は宮城なので、山に家が在ってもたいして驚かない。山じゃなく森の可能性もある。

まぁ、帰るときは気を付けよう。



　『ね、スガさん』
菅「ん？どうした？」
　『西谷先輩とか田中先輩とかに、私の家の事、何も言わないで下さいね』
菅「なんで？」
　『…あんまり知られたくないんですよ』

…知られたくない。
事情があるのだろうか。
実物を見れば分かるか。









菅「おぉー…。すげー立派」

香月の家を見て、感嘆の溜め息しか出てこない。
俺は今、門の前に立っている。此処に来るまでに、地面に石のプレート(正式名称は知らない)が埋め込まれていた。この門も立派で寺等でよく見かけるような感じだ。塀は一定の高さまであるし、端が見えるか見えないかぐらい迄塀が造ってあり、距離が長い。かなり大きいのだろう。


確かに、知られたくないな、こういうの。


俺は、密かに香月に同意した。

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