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「「ど〜も〜」」




「………」







待ち合わせ場所の遊園地のゲートにて、



川島さんはとてつもなく申し訳なさそうに苦笑いしていた。







「……どちら様ですか?」





テーマパークのキャラクターにいそうな可愛らしい男の子二人。







「「松松でーす」」




……笑顔が爽やか。









「如恵留くんの彼女さんなんですか?まじ綺麗っす」





黒髪の一人が後方へと回った。







「あ、観覧車来ますよ」






茶髪のもう一人は積極的に私たちを案内する。








「では、4名様ですね!行ってらっしゃ〜い」



「…………」









川島さんのデートは舎弟同伴が必須のようだ。









「……マツさんはおいくつなんですか?」





とりあえずグリーティングをしようと声をかけてみると、




「どっちのマツですか?(笑)」




ニコニコ笑ってくれている。


笑われているのだろうか、状況があまり掴めない。






「俺が21で、元太が19です」



「じゅじゅじゅ、19!?」




我ながら良いリアクションをしてしまった。








「未成年だからって舐めてかかったら痛い目見ちゃいますよ?」




刺激的なウィンクを飛ばされた。




川島さんとはキャラが違うけど、この人も癖という名の色気が強い。








「元太、『見張り係やるから行く』って言ったよな?俺のAを沼に引き込むのやめて」




「……」





ああ、この人も沼の住人なんだ…。




手足を縛って海ではなく沼に沈める、そっち系のお仲間だったなんて…。







恐ろしくて景色どころではなかった。





恐らく真面目に観覧車を満喫していたのは、元太さんじゃない方のもう一人のマツさん、彼一人であっただろう。









「じゃあ、デートの見張りは済んだんで、後はごゆっくり」





観覧車から降りて、マツマツの二人は早々に別れを告げた。






「如恵留、気を付けて帰れよ」




「元太、お前もな(笑)」







本当に見張りだけの為に来てくれたらしい。





周りから人影がなくなると同時に、自然と川島さんと二人きりになっていた。









「……ここからが本番ね」







腕を掴まれる。







「Aに最上階のお部屋用意してるから」








目の前には訪れたことのない高層ホテルがそびえ立っていた。

41→←39 景色



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ヒロ(プロフ) - 続編楽しみです。 (2021年3月15日 9時) (レス) id: 27e2541af5 (このIDを非表示/違反報告)
沙彩(プロフ) - 続編できればお願いしたいです!!!もう、すんごい面白くて最高でした!! (2020年5月18日 21時) (レス) id: 27b2ab762c (このIDを非表示/違反報告)
沙彩(プロフ) - 続編できればお願いしたいです!!!もう、すんごい面白くて最高でした!! (2020年5月18日 21時) (レス) id: 27b2ab762c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ - 初めまして!今更ながら読ませて頂いています<(_ _)>本当に面白いので続編楽しみにしています、、! (2019年9月19日 7時) (レス) id: 1c8625c206 (このIDを非表示/違反報告)
もえみー(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです( ; ; )たのしみに待ってます! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 84f7e84d06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年11月14日 19時

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