闇金カワシマくん

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ぎゅっと腰に腕を回したまま、









「……好きです」





「……」





埋もれた時に感じる上品な香りも、ホッとするような熱も。








「そのネクタイでまた、前みたいなことしていいですよ」





誘うように囁けば、


鏡の中、天使のように輝いていた笑顔が、


一気に、堅く焦りを浮かべたものへと変わる。









「……冗談ですって言わないんだね」






「……からかったつもりはないですよ」







腕を離して正面から覗き込めば、





「っ、」







ふわっと舞うように持ち上げられる。







そしてソファーへと、寝かされる。








「……川島さん、」





「……プレゼントは、あなたにリボンつけて、あなたごともらうつもりだった」







真っ直ぐ、宝石のような黒目に見つめられる。








「だってあなたリボン似合いそうだから」





「……意外とロリコンですか？」




「っ、」




動揺された。


否定よりまず苦笑い。




あながち間違ってないのではと疑問に感じた。









ゆっくり、その繊細な手を握りながら、








「白いワンピースにリボンつけて、今日は川島さんのものになりますね」







同じくらいの愛を返した。







「………A」






包むように頰に触れられ、


引き寄せ合うようなキス。









「…………如恵留」





神々しいばかりのその名前を呼べば、

いっそう光に集めたかのよう、この目の前の人のオーラは増す。









丁寧に頰を手繰り寄せながら、空いたもう片方の手で自らのボタンを外し、


シャツからスマートに腕を抜いた。









曝け出された筋肉に、

また１つ歳を重ねたその魅力に、



今日も精一杯溺れよう。









「………愛してるよ」

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