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ナイトメアの彼女枠 ページ27

三人でカレーを頬張っていると、ホラー君とマーダーとエラーがクロスくんに連れられてやってきた。

ホラー君とマーダーは私を見た瞬間、ふいっと目を背けられてしまった。

…まぁ、しょうがないか。

エラーと目を合わせると、彼は目を丸めた。

「人間?」

「…」

「…?」

黙ってしまった私にエラーは首を傾げる。

いや、待って無理。

かっこいいと可愛いがここまで共存できることってある?

イケメンが首かしげたらもうビックバンが起きるのよ。

「ちょっとまって…今エラーがかっこ可愛すぎて脳の思考が停止してる」

「は?」

真顔でそんなことを言う私を、マーダーが蔑んだ目で見る。

だからイケメンのその視線はヲタクにとってご褒美だと……いや、もういいや。

「すぅはぁ…よし…エラー、好きです!!!」

座った姿勢からナチュラルに地面に土下座をする。

「……ハ?」

エラーの素っ頓狂な声が聞こえて顔を上げると、マーダーとクロスくんが引き攣った笑みを浮かべていた。

「恒例行事だな」

「Aちゃんは今日も平常運転だね〜」

ナイトメアとキラー君はもはや慣れた景色だと食事を続ける。

流石、私の扱いに慣れてらっしゃる。

「さあ、食事の続きでもしますか」

「おいおいおいおい」

まるで何事もなかったかのように席に着き直した私にエラーくんが突っ込む。

「お前はなんだ?」

「あ、小倉Aと申します。気軽にAって呼んでください!」

「いやいや出会い頭愛の言葉叫んだやつとよろしくしたくねぇよ」

ガーン、という効果音が付きそうなほど落ち込んだ私の頭をナイトメアが触手で撫でてくれる。

うぅっ、やっぱり私には君だけだよナイトメアァ…。

__ただ食事の片手間に慰められるのは嫌かな?

器用に触手で私の頭を撫でながら、手ではカレーを口に運んでいる。

むぅ、とは思いつつも、その横顔がかっこいいので許すとしよう。

そんな私達を見て、エラーが不思議に思ったように言う。

「なんだ?お前…いや、Aはナイトメアの彼女かなんかなのか?」

その瞬間、場の空気が一斉に静まり返る。

その言葉に反論したのは私とナイトメアとキラー君だった。

「いやいや!完全に私の片思いです!彼女枠とかおこがましすぎる!」

「Aは“俺のモン”だから」

「Aちゃんはナイトメアの彼女なんかじゃない!!Aちゃんは僕らみんな好きだし!」

「「「…え?」」」

驚きあう私達を見て、エラーが大きなため息を吐いた。

タコは禁句→←スパダリクロスくん



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ぺる(プロフ) - 好き過ぎてポッキー吹いた←← (2023年3月13日 13時) (レス) @page10 id: 64abccb79c (このIDを非表示/違反報告)
ぬんぬん(プロフ) - 夢主ちゃんの性格がまんま俺()めちゃくちゃ面白いです!更新がんばです! (2023年1月15日 1時) (レス) @page28 id: d25d8f5d3e (このIDを非表示/違反報告)
むぁ。(プロフ) - mariaさん» コメントありがとうございます!実際は多分お話みたいに綺麗には染まらず、赤黒かったり赤褐色だったりになってしまうのではないかな〜🤔なんて思っています(笑)あくまで妄想上ですのでお許しくださいませ…! (2023年1月14日 11時) (レス) id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
むぁ。(プロフ) - こおりひめさん» コメントありがとうございます!共感していただいて嬉しいです!せっかくの夢小説ですから、夢主に自分を投影して楽しんでいただければなと…!クロスくんもメア様も素敵ですよね〜(*´ω`*)実際にあったら私も心で叫んじゃうかもしれません(笑) (2023年1月14日 11時) (レス) id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
むぁ。(プロフ) - haa..さん» コメントありがとうございます!わ〜!そう言っていただけて嬉しいです!おっとhaa…さま!?そちらは天国でございますよッ!戻ってきてくださいませ!(笑) (2023年1月14日 11時) (レス) id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぁ。 | 作成日時:2022年8月16日 16時

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