少年忍者短編 (ページ8)

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はっと目が覚めた

寝室の窓のカーテンからは明るい光が差し込んでて、隣で寝てるAちゃんはもう居ない

今は何時だろう、と使い古しためざまし時計を手に取ると

13時？

一瞬で眠気が飛んで頭の中が真っ白になる

あれ？今日は水族館デートする約束をしてて、9時には起きようって思ってて、

てかAちゃんはどこ？！

慌ててベッドから出てリビングに行ったけど誰も居ない

『Aちゃーん？』

呼びかけてみても洗面所まで覗いてみても居ない

もしかして怒って出ていった？

とりあえず連絡、そう思ってスマホを取り出したとき

ガチャッ

玄関のドアが開いてAちゃんが入ってきた

「あれ？皇輝くん起きたの？おはよ、うわ！」

思わずそのまま抱きつく

「皇輝くん？どうしたの？」

『怒って出ていっちゃたのかと思った。ごめんなさい寝坊して』

「皇輝くんが起きてから行けばよかったねごめんね。全然いいよ。皇輝くんの寝顔いっぱい見れたし！」

どこまで優しいんだろう俺の彼女は

『どこ行ってたの？買い物？』

「あー、ドーナツ買いに行ってた」

『ドーナツ？なんでまた？』

「皇輝くん、今日は予定変更！おうちピクニックしよう！！」