少年忍者短編 (ページ24)

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ある日Aがバイトを始めるって話してきた

「男の人とご飯食べるだけでいいんだって」

いやそれ絶対危ないやつじゃん

どう考えてもただご飯食べるだけのやつじゃないでしょ、てかそれくらいわかってるよねAも

「今年推しのライブめっちゃあるのにお金無いんだよね」

今日約束決まったんだー、そうやって話すAの手首を気づいたら掴んでた

「え？どしたの？」

『それ、行くのやめて』

「、、、なんで黒田くんが止めるの？」

Aの目は真剣なような窺うような色をしてて急に空気が止まったみたいだった

今思えばこのとき素直にAが好きだからって言えばよかったと後悔しかしてない

『、、、俺がそのバイト先になるから』

「え？」

『俺がお金払うから、俺のところでバイトしてよ』

空気に耐えられなくなって勇気が出ず口から飛び出たこの言葉がAとの関係がどんどん脆くなっていく始まりだった