少年忍者短編 (ページ22)

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一番の、友達

面倒で寂しがりなどうしようもない私にその言葉は一番胸に響いて

一番私がほしかった言葉で

「ふふっ」

『何笑ってんだよ』

ちょっとムッとした顔で湧がこっちに顔を向ける

「いや、すんごい嬉しくて」

『は？？』

「私さ、自分のことあんまり好きじゃないの。でも、湧がそうやって私のこと一番の友達って言ってくれる限りは大丈夫かも」

めんどくさがられたくないって気持ちは変わらないからだいぶ大雑把な説明になっちゃった

「まあとにかく、ちょっと悩んでたけど湧のおかげで解決したってこと！」

そこまで言うと湧はニヤって笑って

『まあAは俺の弟子みたいなもんだしな！』

「そこまで言ってないし。調子乗らないでもらっていい？」

そこから湧とまたどうでもいい話で時間を埋める

こんな優しい友達が居て幸せだ

いつか湧の隣でもっと胸を張れるくらいに自分を好きになれたら友達以上を望んでみるのもいいかもしれない

fin