少年忍者短編 (ページ3)

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なぜか急に話しかけてしまった

お姉さんは戸惑った顔でこっちを見てる、そりゃそうだ

『お姉さん毎日こんな深夜にバイトなんすか」

「えっと」

やばい、わけわかんない質問をしてしまった

『いや、この時間に女性一人って危ないのに毎日ご苦労さまだなって思って』

終わった、俺ただのナンパみたいなこと言ってるし絶対引かれた

ただ見てるだけでよかったのになんで話しかけちゃったんだろ

「お兄さんこそ」

『え？』

「いつもこの深夜にメロンパン買っていきますよね。もし買ってすぐ食べてるんだったら太りますよ」

お姉さんはいたずらっぽく笑いながら言った

俺のこと覚えてたんだ、

『余計なお世話ですよ』

覚えててもらえてて嬉しいのに素直になれずにそっけなく返してしまう

「ですよね」

でもお姉さんは気にしてないみたいでまた笑って言う

『あの、』

もう一度お姉さんに話しかけようとしたとき、店内に入店音が鳴り響いてカップルらしき男女が入ってきた

「いらっしゃいませー」

「今なにか言いかけましたか？」

『いや、、、お姉さんの名前、、、何なのかなって思って』

お姉さんはキョトンとした顔をしてすぐに自分の胸元についている名札を指した

『あ、下の、名前を知りたくて』

「なるほど、じゃあ次お兄さんが来たときに教えます。お兄さんもその時名前教えてください」

『商売上手かよ、、、』

「へへっ、でもお兄さんほぼ毎日来るじゃないですか」

そうやって俺は遠くから見てただけのお姉さんと初めて話した

変な感じがした