少年忍者短編 (ページ16)

今日:87 hit、昨日:61 hit、合計:14,185 hit

6 ページ16

こうへい君と付き合い始めたことはすぐ噂になった

というか、青木が女子と付き合い始めたらしい、という表現が正しい

檜山と付き合ってるのかと思ってた、とか元木湧が本命だと、とか言われたらしい

『俺が好きなのはAちゃんだけなのに心外だよね？』

そういうことを言われるのにまだ若干なれて無くて照れてしまう

クラスの女子や友達はみんな

「青木と付き合っててドキドキしたりすんの？青木ってほぼ女子みたいなもんじゃない？」

こんな感じのことを言ってくる

みんなは知らないんだな、こうへい君のかっこいいところ、なんて優越感に浸れる

付き合い始めてからこうへい君の話し方は心なしか甘くなって、二人で手を繋いで登下校をするようになった

学校に着いても手を離してくれないせいでみんなにからかわれるのが難点だけど、Aちゃんが俺の彼女ってことをアピールしないと、とか言ってあしらってくる

道を歩いてるときに周りに誰も居ないと急にキスを落としてきたりするし、

おうちにお邪魔したときはいつものかっこいいこうへい君はどこへ行ったのか、ずーっと猫みたいにくっついてきて可愛かった

時間が経てば経つほどどんどんこうへい君に落ちていく

だから今日も私しかしらないこうへい君に向かって言う

「今日もこうへい君はかっこいい」って