少年忍者短編 (ページ2)

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いつも行くコンビニがある

一ヶ月くらい前、振り付けに行き詰まって夜中に散歩に出かけたとき、小腹がすいて散歩コースにあるコンビニに入った

深夜にコンビニに入ったことはあんまりなかったから変な感じがした

メロンパンとかを適当に手にとってレジに向かうと自分と同年代くらいの女の人が一人

こんな時間に危なくないのかな、なんてぼんやり考えた

長い黒髪を無造作に一つにまとめてて背筋がピンと伸びてて姿勢がいい

夜中にはちょうどいい控えめな声のボリュームと笑顔で

「２点で530円になります」

淡々と仕事をしてた

特に理由はなかったけどなんとなく次の日も散歩中に来てみたらその人はまた居た

その人はどうやら深夜２時前後には必ずいるみたいで朝の４時に行った日はもう居なかった

その日から俺はほぼ毎日散歩をして深夜２時過ぎにコンビニでメロンパンを買いに行くようになって

その理由はあのお姉さんに会うためだった

好きとかじゃないけどなんか気になって、きっとお姉さんは俺のことなんて覚えてないだろうけど毎日通った

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今日もいつも通りコンビニに向かった

店内に入ると今日もお姉さんの姿がある

たまに他のお客さんがちらほらいることはあるけど今日は俺の他に誰も居ない

メロンパンといちごミルクを持ってレジに向かう

今日もお姉さんは綺麗な姿勢で淡々とレジを打ってて、

なんか、消えてしまいそうに見えた

「２点で450円になります」

『あの、』