正反対の彼 (ページ5)

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そのあと結局お互いに名前にさん付けで呼び合うことがなんとか決まって、私がいつも夕方のシフト終わりには店でそのまま夜ご飯を食べていくことを話すと皇輝さんも一緒に食べていくと言い、向かい合ってごはんを食べている

皇輝「すみません無理やりご一緒しちゃって...」

皇輝さんはまた困り顔で笑いながら謝った
歳上なのになんだか可愛くてあざとい

『無理やりだなんて！これから一緒に働くんですし』

そういうとパァっと花が咲くみたいに笑いながらよかったです、なんて言うものだから心が暖かくなる

そこから皇輝さんとたくさんおしゃべりをした

とはいっても皇輝さんは第一印象とは違って話すのが好きみたいで私は話を聞いてばかりだったんだけど、

皇輝さんはこのファミレスの近くにある超がつく難関大学に通っていること、人生で一度はバイトをしてみるのに憧れていてここの面接を受けたこと、小中高ずっと男子校だったから女性との接し方が固くなってしまうこと、面白い弟がいること、

今日知り合ったとは思えないほどの情報量を受け取った

皇輝「俺ばっかり話しちゃった！！ごめんね？」

ほんとに女性に慣れてないのか、と問い詰めたくなるほど皇輝さんはあざといし余裕だ