赤い小さな男の子、拾いました。

涼介side2 ページ20

それでも怖くて
お姉さんにしがみついていた


でもお風呂上がった時に

褒めてくれた
かっこいいって言ってくれた！

それだけで僕は嬉しい


お姉さんがドライヤーとやらを持ってきた
見たことなかったし
大きい音なるし
怖かった

お姉さんはそれを
自分の髪の毛に当てた

お姉さんがやってくれるなら
きっと怖いことでも痛いことでもない

そう思い
僕はお姉さんの膝に座った

最初は怖かったけど
お姉さんが頭を撫でながら
乾かしてくれたから
だんだん気持ち良くなっていった


身体も温まり
ドライヤーで気持ち良くなったから
僕は眠たくなった


お姉さんが僕をベッドまで
連れてってくれた

いつも1人で寝てた
でも
お姉さんの暖かみを知ってしまった僕は
1人が寂しいと思った

寂しさから
お姉さんに腕を伸ばした


するとお姉さんは
僕を抱き上げ
背中をとんとんしてくれた

僕は久しぶりに安心して
眠りについた

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