赤い小さな男の子、拾いました。

涼介side ページ19

お風呂が怖かった､､､

お姉さんはそんなことしないと
わかってる､､､



でも怖かった

でもお姉さんが一緒なら
できる気がした

お姉さんは大丈夫って言ってくれたから､､､

僕は小さく頷いた

お姉さんが大丈夫と言ってくれたら
なんでも大丈夫なんじゃないかと思った


でもお姉さんは
僕の傷を見た時とても悲しそうな表情をした

嫌われたかもしれない
汚い子だと思われたかもしれない


僕はもうお姉さんに嫌われたら
生きていけない気がした


でもお姉さんは違った

僕に謝ってきた

(違うよ、お姉さん悪くないよ)
言葉にならなかった
したかったのに出来ない


お姉さんを悲しませる自分の身体も
勇気づける言葉も言えない自分が
許せなかった、悲しくなった

でもお姉さんは優しくそして明るく
お風呂に入ろうと言ってくれた

お姉さんが笑ってる
なら
僕はまた大丈夫なんだと思った

涼介side2→←夜泣き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す