山田とわたし

32目撃 美咲by ページ33

バタン…


二人が家から出て行った


美咲『出てっちゃった…』



もう、不安で仕方ない…



ていうか


あいつ。


鈴木大地をこらしめてやろうとしたのに


思ったより


イケメンで…優しくて


つい、いい人になっちまった…



でもイケメンで、優しいからって



ねえちゃんを渡す訳にはいかない



奪われたくない…



今頃、二人が何か発展してるかと思うと



体がいてもたってもいられない。



我慢できなくなって



俺は、家から飛びたした





…




まてよ？



！



俺、またストーカーしてる！


そう思って


途中に追いかけるのをやめようとした



…



が


無理だった。





そこらじゅうを走ってたら



ねえちゃんの聞き覚えのある声が聞こえてきた



その声にそって



俺は走った。



A『ん…。す…すずきく…』





…。




ねえちゃんの、聞いたことのない



女らしい声が聞こえてゾッとした。



きもいって思ったとかじゃなくて。



俺は、おもわずしゃがんで


ねえちゃんたちからみをかくした

…



ねえちゃんのこと好きって心から実感した。



多分、この好きは



兄弟の好きじゃないんだな…



そう思って立ち上がると



壁に押し倒されたねえちゃん



壁に押し倒してる鈴木大地がいた



その瞬間



鈴木大地が、ねえちゃんの唇に唇を重ねた…




…

33文化祭→←31あいつの弟 大地by

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す