好きより激しいアレやコレ

きらきらがきらきら ページ2

お気に入りのカフェに新しい人が入ったみたい。


きらきらな金髪に程よく焦げた肌。


大きなタレ目に高い身長。


すっごくすっごく素敵な人。


1度見ただけで目が奪われたの。


他のお客さんもみんな見てる。


だってこんなの誰でも見てします。


声は少し低いかも。


でもすごく丁度いいの。


お金を渡す時もね優しい笑顔で渡してくれるの。


大好きな場所がきらきらするのは凄く嬉しい。


だって大好きだからキラキラしててほしいもの。


｢ご馳走様でした｣


また明日も来てしまう。


｢ありがとうございます｣


梓さんが安室さんって呼んでるのが聞こえたの。


安室さんって言うんだ。


安室さん安室さん。


また明日も来るしかないよね。


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｢は？A今日もカフェ行くの？｣

｢うん。あのねきらきらしてるんだ！｣

｢……きらきら？｣

｢きらきらしてるの。大好きな場所がきらきらしてたら嬉しいでしょ？｣


当たり前なのにみんな驚いた顔をするんだ。

だって大好きな場所がきらきらしてるのはきっといいことなのに。


｢……まあAの感性は私たちにはわからないよね｣
｢そうそう。破産しないようにね｣

｢大丈夫だよ。コーヒーしか飲んでないから。安いの｣

｢そういう問題？｣

｢そういう問題｣

｢はいはい。気をつけてね｣


そう言ってみんなどっかに行ってしまう。

私変な事言ったかな？

みんなにも教えたいけどまだナイショ。

もう少しだけ彼を見ていたい。

でも好きなものは共有したい。

こういうのってジレンマだ。


今日はきらきらしてるかな…？

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