検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:16,654 hit

懐玉07 ページ9





ごめん、先生。
と心の中で謝罪していると彼は教壇の前に立った。


「まあいい。この任務はオマエ達3人に行ってもらう」


うわ、二人して嫌そうな顔をしてる。
やっぱりなんかあったんじゃないかと疑いの目をこちらに向けるが私は彼からの視線に逃げる為、目を逸らしたのだった。


「正直荷が重いと思うが、天元様のご指名だ」


天元様。“不死”の術式をもっている高専・呪術界拠点の結界や補助監督の結界術の強度の底上げしている人物。日本全国の結界を常時発動し、維持・強化する事ができる凄まじい規模の結界術を持つ。


夏油曰く、あの方がいないと防護や任務の消化すらままならないというほど、とのことだ。私もさらっとしか聞いてないからあんまよく覚えていないけど。


まあとにかく、簡単に言えば天元様は凄い人ということだ。


「以来は2つ。“星漿体”天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ」


少女(ガキんちょ)の護衛と抹消ォ??」


嫌そうな顔する五条に先生はそうだ、と頷いた。


「ついにボケたか」


「春だしね。次期学長ってんで浮かれてるのさ」


『……二人とも…せめてそういうのは本人を目の前にいうことじゃないと思うよ。否定はしないけど』


「まあ冗談はさておき」


「冗談で済ますかは俺が決めるからな。千哩もだぞ」


……あ、やべ。つい本音が。
取り繕うように私は笑ったが下手くそな笑みが発動。先生は私の笑みを見てピシッと固まってしまった。


「お前、やっぱ笑顔とか向いてねぇんじょねぇの!?」


ケタケタ笑う五条に夏油はコラ、と叱りつけた。


「悟、千哩に失礼だろ」


そーだそーだ。いいぞ夏油、もっと言ってやれ。


「それに笑顔に向き不向きもないよ。ただ単に千哩が下手くそなだけ。わかった?」


おまっ!!そーゆーとこやぞ!!
あげて落とすのやめた方がいいと思うな、私は!!


それもそうだな、って頷く五条も五条だかんな!!


「天元様の術式の初期化ですか?」


「?何ソレ」


そんな五条にお前は知ってるハズだろという空気を醸し出す夏油と先生に彼は頬杖をついて「なんだよ」とふてぶてしく宣った。


そう言えば五条は御三家出身だったな。
坊ちゃんだから知ってて当たり前だから忘れているのかもしれない。坊ちゃんだから。


「天元様は“不死”の術式を持っているが“不老”ではない。ただ老いる分には問題ないが一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとする」

懐玉08→←懐玉06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

山吹(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございますー!!そう言っていただけるとやる気出ます笑。これからも頑張ります(`・ω・´)ムンッ! (7月9日 19時) (レス) id: 78370344d8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 一コメ!!無茶苦茶面白いです、今後が楽しみです応援してます〜!! (7月9日 16時) (レス) @page5 id: da0a08bcf3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山吹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/  
作成日時:2023年7月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。