懐玉05 ページ7
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隣でぎゃはははと机バンバン叩きながら爆笑している五条を尻目に私はなんとか自分を納得させた。
「っは〜〜〜!!笑った笑った…セン、お前、美容師目指した方がいんじゃね?」
『何馬鹿なこと言ってんの?私は夏油の髪を結んだだけなんだけど』
「ぶふっ。じゃあ傑(マネキン)とコンビでさぁ」
今なんかマネキンという副音声が聞こえたような気がする。
『……天誅』
脳天目掛けて強めのチョップをお見舞いするとヒットした。いつもなら無下限の術式とかで当たらないのに。
「ってぇ〜〜〜!!おまっ、先生に拳骨されたとこやりやがったな!!」
『……知らん!』
「うわ、ドヤ顔うっぜぇ〜〜〜〜!!!」
ふふんと鼻で笑う私に、五条が吠えた。
「……やっぱ仲良いね、君達」
「ある意味、君達の方がコンビに向いているんじゃ…」
『夏油に硝子も……やめてよ。コイツと一緒なんて死んでもごめんだね』
今までの私の扱い見てきたでしょ?
ある時はアイスが食べたいからとじゃんけん関係なくパシり、またある時はムカつくからと一々突っかかってきたり、……もうコイツ構ってちゃんだわ。絶対。
「自分の術式すらわからんパンピーに言われたくねぇ」
『うっさい。パンピー言うな』
「パンピー!!」
『言うな!!』
「……じゃあ五条は千哩の術式がなんなのかわかるの?」
硝子の問いかけに、「あったりまえだろ」と五条は胸を張った。
「オレは目がいいからな。一目見てわかったわ」
『じゃあ言ってみてよ。私の術式がなんなのか』
若干イライラしつつ、そう紙に殴り書くと五条はじっと私を見て、うん、と頷いた。
「そんなの自分でわからなきゃ意味ねぇだろ」
『いや言わねーのかよ!??』
ケタケタ笑う野郎に拳を握る。
もう一度、コイツを殴っても、いいでしょうか?
「つかさぁ“帳”ってそこまで必要?」
『唐突だな、おい……』
「別に
あ、話続けるんですね。いいけど。
あ、硝子。五条のサングラス借りたの?ど?なんか見える?あ、何も見えないですか、そーですか。
いやいらないよ?ただちょっと気になっただけで。
なんて会話を硝子としていると、
夏油が「駄目に決まってるだろ」と五条に返した。
「呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ。そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ」
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山吹(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございますー!!そう言っていただけるとやる気出ます笑。これからも頑張ります(`・ω・´)ムンッ! (7月9日 19時) (レス) id: 78370344d8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 一コメ!!無茶苦茶面白いです、今後が楽しみです応援してます〜!! (7月9日 16時) (レス) @page5 id: da0a08bcf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山吹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/
作成日時:2023年7月7日 1時