懐玉03 ページ5
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《続いて昨日静岡県浜松市で起きた爆発事故》
《原因はガス管の経年劣化！？現場の節アナウンサー》
静岡 浜松市で爆発事故ーーーというテロップがニュースで流れる中、ここ呪術高専のとある部屋では張り詰めた空気が流れていた。
「この中に『“帳”は自分で降ろすから』と補助監督を置き去りにした奴がいるな」
リノリウムの床に四人で並んで正座させられる中、険しい表情の先生は「そして“帳”を忘れた」と続ける。
「名乗り出ろ」
『はい、先生』
す、と手を挙げる私に「なんだ」という先生。
『そろそろ足が痺れてきたので体勢を崩していいですか。後犯人は五条です』
「お、おい！！セン！！今の流れはお前が罪を被るところだろ！！」
ちゃっかり犯人を名指しで言う私に慌てる五条。
まあ私が言わんでもお前を指差してる二人を見ればわかることなのだけど。
『やだよ。先生の拳骨痛いもん』
「こういう時のセンだろ！？？」
『それどういう意味？』
「悟」
私と五条がバチバチに睨み合っていると先生が彼の名を読んだ。
「千哩はこう言っているが……本当か？」
「お、俺じゃないでーす。てか犯人捜しはやめません！？」
「悟だな」
指導という名の鉄拳を食らった彼は大きなタンコブを頭にこさえ、そのまま先生のお説教に突入した。
これはしばらくかかりそうだ。
私は夏油と硝子を見る。二人共、私の視線に気付いたらしく、頷いた。どうやら考える事は同じなようだ。私達は五条をその場に置き去りにして部屋を後にした。
「先生の説教…長いんだよねぇ」
教室へ向かう途中、硝子が一言。
「まあ私達の為を思って怒ってくれてるのは理解できるけど……」
『夜蛾先生が怒る時は大抵五条が何かした場合よね』
「……確かに」
「それは言えてる」
同感とばかりに頷き合う私達。
五条は私の命の恩人だ。
でなければ私はこうして生きていなかった。
あの時、五条が来なければ私はあのまま死んでいた。
でもこれとそれとは話は別。
確かに五条は命の恩人ではあるが、やってもいない罪を被るのは御免蒙る。
……とここで後ろからダダダっという足音が後ろから聞こえた。私達が振り返れば憤怒の表情を浮かべた五条がすぐそこまで迫っていた。
「お前ら！！俺を置いてけぼりにするなんて酷ぇ！！」
「いやだって…説教長くなりそうだったし…」
「先生は悟に意識が向いてたし…」
『あのまま正座なんてごめんだし』
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山吹(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございますー！！そう言っていただけるとやる気出ます笑。これからも頑張ります(｀･ω･´)ﾑﾝｯ！ (7月9日 19時) (
レス) id: 78370344d8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 一コメ！！無茶苦茶面白いです、今後が楽しみです応援してます〜！！ (7月9日 16時) (レス) @page5 id: da0a08bcf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山吹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/
作成日時：2023年7月7日 1時
