懐玉01 ページ3
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「はぁ？歌姫と冥さん二日も行方不明ぃ？」
東京の辺地にある高校。東京都立呪術高等専門学校。
通称呪術高専のとある教室。四つ並べられた机の一つに私は座っていた。
入学が決まって早一年の月日が流れた。
最初は戸惑うばかりでぎこちない学校生活を送っていたものの、今ではすっかりと慣れて和気藹々としていた。
「そうだ。そこでお前達に歌姫達の救出を頼みたい」
夜蛾正道。たった四人しかいない生徒の担任の先生だ。第一印象はとてもいかついおじさん。でも見た目の割に可愛いぬいぐるみをよく作ったりしている。
ギャップ萌えが好きな人は多分好みだろう。知らんけど。
「えぇ〜〜〜…冥さんいんなら大丈夫じゃねーの？」
彼の名前は五条悟。第一印象は綺麗な人。
白髪と蒼穹を彷彿とさせる瞳が特徴の青年だ。
ここに入学する前に私と取引をした人物だ。最初は彼のことをめちゃくちゃ警戒していたけど、今となってはそんなにしていない。
彼からしたら目覚めが悪かったのかもしれない。
私を助けたっていいことなんてないはずなのに。
「その冥冥も歌姫同様、捜査に行ったきり行方不明なのだ。もしかしたら呪霊に取り込まれているかもしれない。言ってることわかるだろ？悟」
「へーへー。ったく仕方ねぇなあ。え、もしかして行くの俺だけなの？」
「んなわけあるか。ここにいる全員だ。話を聞け」
「ふぅん。んじゃ。歌姫救出に向かいますかー。泣いてるかもしれんし」
よっこらせーーっと立ち上がる彼に続くように私達も立ち上がる。
「おい悟！！くれぐれも、くれぐれも！！帳はおろせ！聞いてるのか悟！！！」
「聞いてますん」
「聞いてねーだろうが！！」
五条にくどくどと説教を垂れる夜蛾先生。そんな先生に対して五条は耳をホジホジ。話を右から左へ流しているようだ。
そんなことをしてる間に、もし歌姫先輩達に何かあったらどーするつもりなんだろ。
なんてぼんやりと考えていると「先生ー」と挙手する生徒が一人。
「そろそろ出発してもいいですか〜。先輩達が心配ですし」
家入硝子。第一印象は可愛い人。
このクラスで唯一反転術式が使える少女だ。
「硝子、人の話を聞く時はタバコはやめなさい」
次に声を上げたのは夏油傑。第一印象は胡散臭い人。
前髪とキツネ目がトレンドマークの青年。
「今、失礼なこと言わなかった？千哩」
にっこりと作り笑いを浮かべる彼に私は首を傾げる。
『事実を述べただけ』
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山吹(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございますー！！そう言っていただけるとやる気出ます笑。これからも頑張ります(｀･ω･´)ﾑﾝｯ！ (7月9日 19時) (
レス) id: 78370344d8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 一コメ！！無茶苦茶面白いです、今後が楽しみです応援してます〜！！ (7月9日 16時) (レス) @page5 id: da0a08bcf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山吹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/
作成日時：2023年7月7日 1時
