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懐玉11 ページ13





『わかった、いいよ。そん時は殴ってもらって』


「あっそ。じゃ、その時は遠慮なく」


遠慮しねーのかよ。まあ五条らしいけどさ。


『つか髪離せ。夏油のところにいかないだろ』


「あ?………なんで俺、お前の髪触ってんの…」


『いやそれこっちのセリフな!??』


自分でも何故私の髪を触ったのかわからないのか、首を傾げる五条に私はツッコミを入れた。


五条は一回、二回ほど私の髪を揉んだ後、手を離してくれた。おい、何故今私髪を揉んだんだ。


ジトーっとした視線に気付いたのか、まるで野良犬を追い払うようにしっしっと手を前後に振った。この野郎。


後で覚えとけよ、マジで。






.



「悪いね、待たせちゃって」


「気にしなくていい。時間はたっぷりあるんだ」


千哩が去った後、五条はQの戦闘員であるバイエルを見やった。ずっと日陰で彼らの様子を伺っていたバイエルは五条の言葉に返す。その表情からは余裕が感じられた。


「ところで……あの子は君のコレなのかい?」


小指を立ててバイエルは問いかける。
彼の意図する言葉の意味を理解したのだろう、五条は馬鹿にしたような顔でハン!と笑うだけで何も言わなかった。


「てかルール決めね?」


「ルール?」


突然の話題転換にバイエルは眉を顰める。訝しげに五条を見つめる視線に気付いたのだろう、五条はやり過ぎて怒られたくないからと肩をすくめた。


「泣いて謝れば殺さないでやるよ」


これがルールね。。と五条は笑う。


その言葉にプッツン来たのかこめかみに青筋を立てたバイエルは怒りを込めた一言を言い放った。


「クソガキが」

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山吹(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございますー!!そう言っていただけるとやる気出ます笑。これからも頑張ります(`・ω・´)ムンッ! (7月9日 19時) (レス) id: 78370344d8 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 一コメ!!無茶苦茶面白いです、今後が楽しみです応援してます〜!! (7月9日 16時) (レス) @page5 id: da0a08bcf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山吹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/  
作成日時:2023年7月7日 1時

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