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Aサイド
目の前には某然とする翔ちゃん。
背後にはどよめきと、大量のフラッシュ。
とりあえず俺たちは勝手に中に入って
扉と鍵をがしゃんと閉めた。
「ふ〜。強行突破でなんとか行けましたね。」
「だろ〜？
意外と行けるもんなんだよ〜！」
微笑んで健闘を称え合う俺たちとは真逆に
へたんと床に座り込む翔ちゃんは
見えないからか、ずっと俯いていた。
「……なんで…………何で来たの？
俺はもう、昨日で…
嵐じゃなくなったでしょ？
みんなとは…もう関係なくなったでしょ？」
徐々に徐々に、涙声になっていく。
………翔ちゃんもすっかり、
涙もろくなっちゃったね。
なんて思いながら
俺たちは翔ちゃんの部屋にずんずんと足を踏み入れて
あらゆる物を掻き集め始める。
「絶っっっっっ対
そう言うと思ったんだよ。」
「翔ちゃんのことだからねぇ〜」
「迷惑とか考えなくていいって言ってんのに
懲りないなぁ〜」
「え…………」
何かをし始めたことを音で感じ取ったのか
翔ちゃんは少し顔をあげて、声を漏らす。
そんな彼の肩にそっと手をおいて
リーダーは、微笑む。
＿＿＿＿全てを受け入れるように。
受け入れて、支えるように。
・
・
・
「…………翔くん。
一緒にさ、暮らしちゃおうよ。五人で。
みんなで助け合おう。
きっと、楽しいよ。」
「……………………っは！？」
大きな目をぐりんぐりんに開いて
大げさって思うくらいのリアクションをとる。
「だっ……から…さっきから…
何かガサガサやってんの！？」
「うん。翔ちゃんの荷造りー。」
信じられないとでも言うかのように
あんぐりと口を開ける翔ちゃんに
ちょっとだけ、笑いそうになる。
そんな翔ちゃんの顔を自分の方に向けて
リーダーはまた、ふにゃんと優しく笑ってみせた。
「おいら達の関係はさ
いつまでも、どこまでも、続いていくんだよ。
…ずっとみんなで、笑っていたいでしょ？
だから、もう………
関係ない、なんて
悲しいこと言わないで。」
「…………っ」
＿＿＿いつでも、一緒に笑っていようよ。
優しく、囁くようなリーダーの声は
翔ちゃんの目から
一粒の、涙を零してみせた。
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花櫻(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます☆素敵な作品だなんて言っていただけて、本当に嬉しいです(*^^*) (2014年12月2日 22時) (
レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - yuyu★さん» ありがとうございます！かなり無理矢理に展開を作ってしまったので、せめて最後だけでも工夫をしなければ…！と（笑）本当にありがとうございます！ (2014年12月2日 22時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - しょーさとさん» ありがとうございます！しょーさとさんには、最初から最後までコメントしていただいて…！T^T本当に励まされました！これからもよろしくお願いします！ (2014年12月2日 22時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 完結おめでとうございます!!とっても素敵なお話でした。新作楽しみに待ってます!!これからも応援してます( ´∀｀) (2014年12月2日 12時) (レス) id: e13dfc568a (このIDを非表示/違反報告)
yuyu★(プロフ) - 完結おめでとうございます！さすがだなぁ,と思いましたっ。プロローグと繋がってるとかすごいなぁ・・・すっごく癒されました♪ (2014年12月2日 5時) (レス) id: 2d5560429c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花櫻
| 作成日時：2014年11月1日 21時
