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Aサイド
挨拶を終えたニノとハイタッチして
次は俺が、ステージの中央に立つ。
まだ、大泣きした感覚が頭の中に残っていて
ぼんやりと立ったまま
ゆっくりと、マイクを口の前に運んだ。
「…みなさん、
本日はどうもありがとうございました。
えっと…
前の二人が良い事言っちゃうんで
俺の言う事なくなっちゃったんですけど…」
俺がそう言うと
わっと笑いが起こる。
その空間が、すごく、居心地が良くて。
また涙が零れそうになるのをぐっとこらえて
俺なりの『挨拶』を、話し始める。
「えーっと…
俺はさっき、主役の翔ちゃんお構いなしに
びーびー泣いちゃったんですけど…
本当は、翔ちゃんの方が泣いてるんです。
目のことを知らされた日からずっと。
………涙を、零さないってだけで
本当は、すぐに泣いちゃう人なんですよ
翔ちゃんって。」
後ろを振り向くと、
少し恥ずかしそうに俯いている翔ちゃんの姿。
俺が見ていることに気づいていないみたいで
彼の頬をぷにっと摘まむと
「！？」と、大袈裟なくらいに驚く。
「…俺だってね、
翔ちゃんには笑っていて欲しいよ。
…………でも
ちゃんと、泣いてほしいよ。
自分の内に秘めないで。」
「雅…紀………」
そんなに優しい声で呼ばないで。
また…泣いちゃうから。
「だから、みんなも…
自分の隣にいる人が
何かを我慢したり、隠したりしていたら
それに気づいてあげられる人になってほしい。
……俺は、そう思っています。」
俺も、そうなってみせるから。
翔ちゃんの涙に、気づいてあげられる人に。
＿＿＿＿ずっと、隣にいるよ、翔ちゃん。
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花櫻(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます☆素敵な作品だなんて言っていただけて、本当に嬉しいです(*^^*) (2014年12月2日 22時) (
レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - yuyu★さん» ありがとうございます！かなり無理矢理に展開を作ってしまったので、せめて最後だけでも工夫をしなければ…！と（笑）本当にありがとうございます！ (2014年12月2日 22時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - しょーさとさん» ありがとうございます！しょーさとさんには、最初から最後までコメントしていただいて…！T^T本当に励まされました！これからもよろしくお願いします！ (2014年12月2日 22時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 完結おめでとうございます!!とっても素敵なお話でした。新作楽しみに待ってます!!これからも応援してます( ´∀｀) (2014年12月2日 12時) (レス) id: e13dfc568a (このIDを非表示/違反報告)
yuyu★(プロフ) - 完結おめでとうございます！さすがだなぁ,と思いましたっ。プロローグと繋がってるとかすごいなぁ・・・すっごく癒されました♪ (2014年12月2日 5時) (レス) id: 2d5560429c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花櫻
| 作成日時：2014年11月1日 21時
