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Oサイド
品川区の中心地に出ると、昼間にも関わらず浴衣姿がちらほらと目に入った。
川沿いの道では柵越しに釣りをするおじさんがたくさんいて、道側では設置中のテントや屋台がずらりと並んでいた。
「あ、いたいた。おーい！」
三人で手を振ると、せっせとメニューの看板を立てていた相葉ちゃんがこっちに気付く。
鮮やかな深緑色の浴衣を纏った彼は、まだ祭りも始まっていないのに汗だくだった。
「おつかれさま、準備はどう？」
「順調だよ！ お、みんな浴衣似合うねぇ。翔ちゃん女子みたい」
「もーからかわないで！」
談笑しながら屋台の整理を手伝う。
松潤は懸命にシロップをかき混ぜていた。
「これじゃコーヒー豆足りないかもな……相葉さん、買ってきて」
「ニノちゃん、それ世間ではパシリって言うんだよ」
「まあまあ。俺が買ってこようか？」
「ちょ、大野さん試作品つまみ食いしないで！」
「つまみ食いじゃないし。味見だし」
とまあ、こんなかんじでバタバタと準備をして……
午後4時。
ついに祭りが始まった。
・
「いらっしゃい！ 八塩で大人気の『喫茶storm』オリジナルかき氷だよー！」
「トッピングも飲み物も選べるよ！！ イケメン二人が作ったかき氷だよ！！」
「ニノ、後半の必要？」
行きかう人々への声が、七月の夕暮れに響く。
蝉の声は雑踏にかき消され、新しいビルの隙間を浴衣姿がすりぬけてゆく。
「いちごみるく1つくださーい」
「かしこまりぃ！」
最初から売れ行きは上々。相葉ちゃんの気さくさと松潤のクールさが、次々と女性客を虜にしていた。
「あの、おじさん」
「おじっ……」
「このアイスコーヒーおいしいですね！ 何か入ってるんですか？」
「フッ……それはね、おいらたちの愛じょ」
「大野さんやめて」
子供やお年寄りにもウケがよく、売り手のこっちもなんだか幸せな気分だ。
屋台の前には列が長く続き、しばらく一息もつくことができないほどだった。
「こんばんは〜」
「あっ、片山ちゃんだ！」
午後6時ごろ、ようやく客入りが少し静かになった頃に、仕事帰りと思われる片山ちゃんが手を振ってやって来た。
「ここのかき氷とアイスコーヒーがおいしいって聞いて」
「ありがとう〜！ 安くしとくよ。片山ちゃんいつもお世話になってるからね」
おいらに小銭を渡して、松潤から抹茶味のかき氷を受け取った片山ちゃんは
一口食べて、笑った。
「うん、『喫茶storm』の味ですね」
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花櫻(プロフ) - ゆいさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！(*^^*) これから少しずつ、5人の過去と繋がりを明らかにしていく予定です(にやり) 更新はゆっくりですが、どうか応援よろしくお願いします！ メリークリスマス！笑 (2016年12月25日 19時) (
レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - ゆいです！花櫻さんに覚えていただけて、光栄です！相葉くんの過去と、翔くんがこれからどんな行動に出るのか、とっても気になります！更新楽しみにしてますね！そして‥‥メリークリスマス(^ ^) (2016年12月25日 9時) (レス) id: 2b88837529 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ゆいさん» 覚えてますよ〜！笑 コメントありがとうございます(*^^*) 今回のお話の中心は相葉ちゃんです☆ ぜひぜひ楽しみにしていただければ嬉しいです！ (2016年12月18日 21時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 花櫻さん！ゆいです！覚えてますか？（笑）今回もまた愛読者の1人として読ませていただきました！相葉くんにも、いろいろな過去があるようですね‥‥これから5人がどのようにして向き合っていくのか。楽しみにしてますね！！！ (2016年12月18日 19時) (レス) id: 2b88837529 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - cloverさん» はじめまして！コメントありがとうございます(*^^*) そこまで言っていただけるなんて、とっても嬉しいです…！ 近頃亀更新で本当に焦っていたので、cloverさんの言葉に少し安心しました(´∀｀) 今後もできる限りが 頑張りますので、どうか応援よろしくお願いします！ (2016年11月30日 7時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花櫻
| 作成日時：2016年10月7日 23時
