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Sサイド
「夏祭りで出し物？」
テーブルの向かい側で、ニノがうんうんと頷いた。
お昼時。この間お出かけで買ってきたお菓子を囲んで、みんなで話し合いをしている。
「7月の終わりに品川区の夏祭りがあるんだけど、うちは毎年出し物してるんだよ。
去年は……クレープだったっけ？」
「そ。材料に力入れ過ぎて破産したやつ」
相葉くんと松潤は懐かしそうに笑いながら、バームクーヘンの欠片を一口。
ニノはどこから出してきたのか、そろばんを必死に弾いている。
「これ、けっこう稼ぐチャンスなんですよ。そもそも八塩で個人経営してるところなんてあんまりないですし、うちのメニューは評判も悪くありません。プラス、今年はこの端正な顔立ちをお持ちの翔ちゃんがいます。これで女性客は間違いなくゲットです。この夏祭りでうちの存在をアピールすれば、今後の客入りにも効果はあります」
「ニノってお金が関わると目が輝くよね」
「輝きは無垢なのに言ってることはゲスいよね」
……形はどうであれ、みんなの様子を見ているととにかく夏祭りは一年の中でも一大イベントみたいだ。
ここはがっつり働いて貢献して、良い仕事しよう。
心に決めながら、隣でぐわんぐわんと眠そうに首を振る智くんをつんとつついた。
「ほげえ」と妙な声をあげて起きた智くんに、頬がゆるむ。
「智くん、夏祭りだってさ」
「ほぉ……もうそんな時期かね」
「どこのじいさんだ」
智くんはむふ、と微笑んでお茶を継ぎ足した。
からん、と氷が心地よい音を立てる。
扇風機の風が規則的に俺の髪を撫でた。
網戸を張った小さな窓からは心地よい夏風。
お菓子の甘い香り。みんなの笑い声、話し声。
うん、なんか……幸せだな。
「俺と相葉さんは調理。ニノと翔さんと大野さんは接客が適任かな」
「顔がいい翔ちゃんで客引き。口のうまい俺が捕まえるって作戦ね。さっすが潤くん」
「んで、団地内に顔見知りの多い大ちゃんで赤字回避ね……いいじゃん」
…………ごめん前言撤回。
うちの子たち怖い。
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花櫻(プロフ) - ゆいさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！(*^^*) これから少しずつ、5人の過去と繋がりを明らかにしていく予定です(にやり) 更新はゆっくりですが、どうか応援よろしくお願いします！ メリークリスマス！笑 (2016年12月25日 19時) (
レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - ゆいです！花櫻さんに覚えていただけて、光栄です！相葉くんの過去と、翔くんがこれからどんな行動に出るのか、とっても気になります！更新楽しみにしてますね！そして‥‥メリークリスマス(^ ^) (2016年12月25日 9時) (レス) id: 2b88837529 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ゆいさん» 覚えてますよ〜！笑 コメントありがとうございます(*^^*) 今回のお話の中心は相葉ちゃんです☆ ぜひぜひ楽しみにしていただければ嬉しいです！ (2016年12月18日 21時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 花櫻さん！ゆいです！覚えてますか？（笑）今回もまた愛読者の1人として読ませていただきました！相葉くんにも、いろいろな過去があるようですね‥‥これから5人がどのようにして向き合っていくのか。楽しみにしてますね！！！ (2016年12月18日 19時) (レス) id: 2b88837529 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - cloverさん» はじめまして！コメントありがとうございます(*^^*) そこまで言っていただけるなんて、とっても嬉しいです…！ 近頃亀更新で本当に焦っていたので、cloverさんの言葉に少し安心しました(´∀｀) 今後もできる限りが 頑張りますので、どうか応援よろしくお願いします！ (2016年11月30日 7時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花櫻
| 作成日時：2016年10月7日 23時
