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Sサイド
微かに鳴る心臓を抑えて、玄関の扉をそっと開いた。
この前は依頼人として。そして今日は、新しいバイトとして。
「……こんにちはー……」
我ながら弱々しい挨拶をすると、奥から大野さんと相葉くんがにこやかに出てくる。
「いらっしゃい！ さ、上がって上がって！」
ぽんぽんと背中を叩く相葉くんに急かされて、靴を脱いで喫茶店(リビング)に足を踏み入れた。
テーブルの一つには松本さんと二宮さんが座っていて、二人とも休日を堪能しているようだった。
せっかくの日曜日にお邪魔してしまって、何だか申し訳ない。
「じゃ、翔くん。改めて自己紹介どうぞ！」
「え、あ……えと、櫻井翔です。喫茶店でのバイトは初めてなので不安なこともあるんですけど……よ、よろしくお願いします」
「いえーい！」
相葉くんの高めのテンションで拍手をもらって、少しだけ頬が緩む。
それから一人一人と握手をしたけれど、二宮さんは少しだけ複雑そうな顔をしていた。
…まあ、当然だろう。
「んじゃ早速なんだけど、うち人手が足りないから翔くんには来週から働いてもらいたいんだよね」
大野さんはふにゃんと笑うと、松本さんに一通りの資料が入っているであろうファイルを手渡す。
「おいらこういう説明苦手だから。よろしく」
「あー……はいはい。」
めんどくさそうに立ち上がった松本さんに促されて、余っているテーブルの椅子に腰掛けた。
「うちの営業時間は10時〜18時。休業日は木曜日と日曜日。櫻井さんのシフトは月、金、土曜日のの午後だっけ？」
「はい」
「助かるよ。ちょうど人が多い曜日なんだ」
資料をめくりながら微笑む松本さんはほんとにイケメンで、女性ならイチコロなんだろうなぁとしみじみ思う。
「で、これは特に心がけておいてもらいたいんだけど……『御用屋』の存在は、表向きには明らかにしないようにしてるんだ」
「広告はしないってことですか」
「そう。……俺たちはいわゆる何でも屋。
そんな便利なものがあるって知ったら、少しでも面倒なことや嫌なことは押し付ければいいと考える人が必ず出てくるからね。
喫茶店の常連さんでも、御用屋の存在は知らないって人はたくさんいるんだ。」
確かにその通りだ。
俺がこの店を知ったのも、岡田先輩に紹介されたから。
しかもその岡田先輩も、店長の大野さんと知り合いだった。
これだけは何があっても守らなくちゃいけない気がして、俺は強く頷いた。
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花櫻(プロフ) - さとさん» ありがとうございます！ 実際持ってるところ想像したらかっこいいですよね〜(´∀｀*) 更新頑張ります☆ (2016年9月24日 22時) (
レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！これからどんどんかっこよくなっていきますよ〜！笑 更新遅くなってしまうかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします♪ (2016年9月24日 22時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - 拳銃持つ翔さんがカッコよすぎるよ(^o^)/ 二宮さんも照れ隠しは半端ない！ 次回も楽しみにしています(^ ^) (2016年9月24日 22時) (レス) id: c9a4fb71b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 今回もとっても面白かったです！少し気まずい雰囲気だった、ニノと翔ちゃんの仲が縮まってよかった〜笑 「背中を守る」なんて、またかっこいい言葉！次も楽しみに待ってますね！ (2016年9月24日 21時) (レス) id: 2b88837529 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます！お久しぶりです♪ 更新遅くなってしまうかもしれませんが、気長ーに待っていただければ嬉しいです笑 よろしくお願いします！ (2016年9月20日 21時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花櫻
| 作成日時：2016年6月6日 23時
