66 ページ25
・
「まー……結局あれだ。俺たちは、相葉さんや大野さんほど大きな存在にはなれないってことだよ」
酒に酔っぱらったサラリーマンのように、頬杖をついてぼやく潤くんに
俺は「はあ……」と適当に話を合わせる。
潤くんは、急にざっくりと自分の過去を語り出した。
もちろん聞きたくない訳ではないから別にいいんだけど、
潤くんは妙に熱いところがあるから、話しに区切りがない。
だから、自分から気になったところに、釘を打ってみた。
「あの……」
「ん?」
「大野さんから聞いた翔ちゃんの『事情』ってのは……」
大野さんから聞いたのなら、その情報は確かなはず。
まだ少しも聞いたことがない、翔ちゃんの事情を、俺は知りたい。
翔ちゃんの、友達……として。
でも、潤くんはそれを見破っているのか
掘りの深い顔で俺をまじまじと見つめてきて、なかなかの迫力。
「……知りたい?」
「知りたい」
「どー……しても?」
「……どー……しても」
数分間の鋭い視線に耐えると、潤くんはため息をひとつ吐く。
「じゃあ……翔さん本人に聞きなよ。友達の事情は、直接聞くべきだろ?」
「……そうですよねえ……」
「……それと」
「はい?」
「……お前の事情も、ちゃんと説明しとけ。そうじゃないと、翔さんだって自分の話できねえだろ」
いつになく真剣な表情の潤くんに、俺は何も言い返せなかった。
589人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「病系」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花櫻(プロフ) - ふうかさん» ありがとうございます…! メイキングの山コンビが最大級にきゅんきゅんしました(笑)翔くんの衣装がすっごいよかったです♪ (2015年3月8日 22時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 花櫻さん» 謝るでしたね(汗)すいません! (2015年3月8日 1時) (レス) id: 621223be2b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 花櫻さん» 誤らなくていいですよ^^sakuraのpvの出だしから翔くんが出てきたのでテンション上がりました!メイキングのナレーターは『はじめてのおつかい』の方でしたね!試験お疲れ様です! (2015年3月8日 1時) (レス) id: 621223be2b (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - あーるさん» ありがとうございます!テスト終わって本当に嬉しいです!更新頑張ります! (2015年3月7日 23時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ふうかさん» いつも待たせてしまって、本当にすみません!!せっかくコメントいただいてるのに…!本当にすみません! pv良かったですね♪山カットが多くて(笑)ピカンチのDVDもゲットしました!めっちゃ良かったです♪ (2015年3月7日 23時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花櫻 | 作成日時:2015年1月8日 22時