1 ページ1
Sサイド
ごく平凡だと思われていたその日
俺たちは、恐ろしいゲームに巻き込まれる。
・
「おはよーごさいまーす……」
そっと開けた楽屋の扉。
まだ誰も来ていなくて、若干寂しく思いつつ
ひとりソファに腰かけて、新聞を読み始める。
しばらくそうしていると、遠くから足音が聞こえてきて
ニノがゲーム機から目を離さないまま、器用に楽屋の扉を開けた。
「や、おはよ」
「はざっす、翔さん」
短く返事をするなり、俺の隣に腰かけて
傍にあったテレビのリモコンのスイッチを押した。
「……ゲームするのにテレビつけんの？」
「BGMです」
「ははっ、何それ」
俺の笑い声が、楽屋に気持ち良く響いたところで
たまたま点いたニュースと、俺が読んでいた新聞の内容が一致した。
『昨夜、深夜から朝方にかけて、東京都内で発砲事件がありました。
都内周辺での発砲事件はこれで3件目ということで
警察は、本格的に調査を進めています』
「物騒だねぇ……」
「ニノだって銃持ったことあるでしょ？ 昔のドラマで」
「あれはニセモノですよ(笑)」
「怖いねー」なんて会話をしつつ
気を付けよう、と新聞の記事に目を走らせる。
そうしていると、しばらく経たないうちに
朝は低血圧な松潤や
眠そうに目を擦っている智くんや
朝からスマイル全開の雅紀が来て
いつもの空間が出来上がっていた。
「はい、コーヒー。
ニノと松潤はブラックで、雅紀はミルク入りで、智くんは砂糖とミルク多めだね」
「ありがと、翔さん」
「すごい翔ちゃん、なんで分かんの！？」
「んー……なんとなく？」
「さすが嵐の母ですね」
「ちげぇよ」
「……んふふ」
これが、俺の日常。
口には出さないけど、幸せな日常。
終わってほしくない
いつまでも、一緒にいたい人たち。
これが、一瞬にして崩れ去ってしまうなんて
誰が考えていただろう。
「二宮さん、相葉さん、松本さん。先にスタンバイお願いします！」
スタッフさんに呼ばれ、
三人は「いってきます」と仕事に向かう。
……そして
＿＿＿恐怖のゲームが、始まる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 437人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山にのあい(プロフ) - すごく感動しました。とても良い作品です泣 (2016年2月22日 16時) (
レス) id: 3c4616375b (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - 彩佑実♪arsさん» ありがとうございます！本番で落ち着いて、いつも通りの自分が出せたらきっと大丈夫ですよ！ 生意気言ってすみません(^_^;) 応援していますね！ (2016年2月18日 16時) (レス) id: 1f16760700 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実♪ars(プロフ) - 合格おめでとうございます！ 私は明日私立、3/3公立なので頑張ります＾＾ 新作楽しみにしています♪ (2016年2月15日 19時) (レス) id: 977b44e406 (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - ひなさん» いえいえ！楽しみにしていただけてすごく嬉しいです(*^_^*) 新作もよろしくお願いします！ (2016年2月14日 18時) (レス) id: 268cdfb6c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - そうだったんですか汗はやとちりすいません！焦らずやってください(._.`)受験おつかれさまでした(^^) (2016年2月14日 17時) (レス) id: 287a42e902 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花櫻
| 作成日時：2015年6月9日 22時
