【相澤消太】救い出して！ヒーロー！ (ページ24)

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定時になると相澤さんはパソコンを閉じ
私を連れ繁華街に向かった

いつもはいつ帰ってるのか分からない程
遅くまで残っているのに今日の相澤さんは定時に仕事を
終えたのだ。

いいことなのだろうけど怖い。
とにかく怖い。

昨日何も無かったって言ったのに、なんで、

ぐるぐると同じようなことを考え続ける

もしかしたら…

よくも俺に手を出してくれたなってなるやつ！？
詫びを入れるやつ！？

指の1本か2本切られるやつだ。
やばい。

そういえば顔めっちゃ怖かった。
やばい。めっちゃ怒ってる。

「おい」

指切る時って麻酔とかあるのかな。

「おい？」

ていうか保険っておりるの…？

「おい！！」

『ﾋｪ』

喉の奥から掠れた声が出る

相澤さんはめちゃくちゃに怖い顔でこっちを見ている
眉間にシワが寄っているとかのレベルではない。

怖い。

せっかく仲良くなった気がしたのに昨日のあれで
ここまで酷い関係になるなんて…

多分私今涙目だ。
涙チョチョギレてる。

「ついてこい」
『ﾊｲ』

よく分からない建物の階段を降りていく

地下…

やっぱりアンダーグラウンドって感じのところなのだろうか
いや、そうでないと指なんて切れるわけが無い。

ヒーローとは聞いていたけどアングラ系だもんね、
口封じか詫びか分からないけれど指の1本、2本切るよね、

相澤さんがボーイの人にカードを見せると
個室に案内された。

個室に入るとごゆっくりどうぞと言って
ボーイさんは出ていってしまった

え、置いていかないでボーイさん、
あっでも居ても指が無くなることには変わりないのか

相澤さんが席に座りこっちに来いと言われ
少し距離を置いて座る

多分念書とか書かされるやつだ…！！

そう思いながらビクビクしていると、私は思い出した。

遺書…書き忘れた。