【相澤消太】救い出して！ヒーロー！ (ページ18)

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〈相澤消太side〉

俺は、なんてことをしてしまったのだろう

酒の勢いに任せてなにかしてしまったのではないか、
そんなことをぐるぐると考えてしまう

目の前にいる、腐れ縁のマイクにも、
どこから話せばいいのか、いや違うな、

どう話せば、この断片的な記憶で彼女にしてしまった
粗相をどうにかして知ることができるのか、

それなりに悪くも、よくもないような関係に
戻ることができるのか、
そんなことを考える

「なぁ、まぁ〜じで覚えてねぇの？」

あぁ、まじだよ

そう言ってからぽつりぽつりと話していく

他の奴らと別れて、サシで飲みに誘って、
少し飲んでから…記憶が無いことも、

起きたら他人の家独特の芳香剤のような、
そんな香りがして、自分の家でないことはわかり
そして、カップルやそのほか諸々のヤツらが
そういうことをするために
使用されるホテルではないことも、

二日酔いの感覚にふらりとよろけながら
寝室らしき部屋から出て、電気の着いてる部屋を
覗くがテレビがついてるだけで誰もいない

テーブルにはコップがひとつぽつりと残されていた
リビングを見て少し悲しい気分になったことも

少しばかり廊下を奥に行くとまた部屋があり、
そこから水の音がするので、

洗面所かと思い、ドアを開け、

目の前には少しばかり驚いたような顔をした
彼女が居て、いつもとは少し顔が違う気がする、
なんて言ったら怒られるだろうなんて思いながら、

少し、いやかなり可愛いと思ったことも、
全て、全てを腐れ縁の友人に話した

所々ドン引きしながらマイクは最後まで聞いてくれた
本当に良い奴だよ、本当に、