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「テレビやラジオもない、外で遊ぶしかない俺達の制服が白いってのも疑問に思った。」
「…うん、普通なら汚れてもいいようにするよね。」
「そういうこと。」
理由を1つ付け足した
「はぁ…君は本当によく周りを見ているね…」
ノーマンが肩を竦める
「降参、疑って悪かったよ」
「…ん。」
一先ずは納得してもらえたようだ
「Aの観察力には昔から敵わないね」
「そんなことねぇよ、俺だってノーマンの頭脳には勝てやしないさ」
全く触れずに避けた"聞こえないはずの会話に何故途中から参加できたのか"という問いを思い出させないよう、話の方向を変える
そこを問い詰められて答えられる自信はゼロだ
「それで、結局レイとはどうなったんだ？発信器は壊せるのか？」
「うん、それは確実だよ。レイは……＿＿」
俺は事のあらましを聞いた
俺の存在についての会話以外は原作通りに進んでいるようだ
「……ノーマン」
「うん。大丈夫、騙し切るよ。」
信頼か、諦めか
前者であれと願いつつも問い掛ける前に答えてくれたノーマンに少し驚く
「……なら、彼らにも話すべきじゃないのか？」
「…………まだ早い。伝えるにしてももっと確実に脱獄の希望が見えてからの方が良い。」
「…………。」
その意思は変わっていないままだった
本当は言ってやりたい
けれどこれ以上は助言出来ない
この線引きはきちんと理解しているつもりだ
俺が変に未来を見据えて口を出し、原作が変わってしまえば＿
彼らを待つ先は『死』になってしまう
それが分かっているからこそ
いくら"家族"が衝突しようとも
いくら避けたい未来が見えていても
いくら
関係なく物語は進んでくれるから
万が一があっても俺が身代わりになれるから
そうすれば大好きなこいつらは助かるから
だから俺は、何もしない
それがここで生きている彼らにとって薄情で残酷なことであったとしても。
「…………そっか。
まぁその件はお前に任せるよ、ノーマン。
俺はノータッチで。」
「……わかった。話す時期はちゃんと見定めるから、安心して。」
「あぁ。」
沈黙
何を話そうか、いや何も話さなくて良いのか
座っているノーマンの靴を見ながら考える
「ノーマン、A！お風呂だよー！！」
タイミング良くフィルが呼ぶ
「行くか」
「そうだね」
俺は呑気に声を掛けた
余計に膨らんだ天才の疑心に気付かずに。
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く ぅ は く 。@別垢 - つ、つづきはっっ…？？？？？！恵んでください続きをおおおおおお！！！！(失礼) (2月8日 15時) (
レス) @page38 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - うあぁぁぁぁぁぁぁぁ…好きです…！続き待ってます…！！！ (1月16日 18時) (レス) @page38 id: efeff932b9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - え？！もっと見たいよ〜！！続き出来れば早く書いて欲しい。。。。(早く読みたいだけ) (1月6日 21時) (レス) @page38 id: 16df366cc3 (このIDを非表示/違反報告)
- 速く続きが見たいです! (9月14日 15時) (レス) @page38 id: fdeee94a5f (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - 初見です！この作品ほんと面白くて好きです、一晩で全部読んでしまった、、、この先の展開が気になりすぎます、！更新してくださると嬉しいです、、！ (7月22日 2時) (レス) id: a670e33e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るし | 作成日時：2019年3月1日 21時
