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『そう言えば、ヒソカと一緒にいた女のことなんだけど。』
かかってきた電話に出た瞬間、前触れもなくイルミは話を始めた。
普段なら話をとめるところではあるが、ここ数ヶ月の期間Aからの連絡かおろか、姿さえもみせなくなっていた。
『二ヶ月前に死んでたよ。』
これまた前置きのない答えに時間が止まったような感覚を覚えた。
死んだ、二ヶ月前に…?
『原因は、幼少期からの持病による衰弱死みたいって、話聞いてる?
どっちでもいいや。
俺はしっかり伝えたから指定の口座に入金宜しく。』
それを最後に、イルミはボクの反応を待つこともなく電話を切った。
ゆっくりと耳元から外した携帯電話は地面に落ちて、それでもボクはその場に立ち尽くすことしかできなかった。
今まで何人もの人間を殺してきたのに、たかが1人の衰弱死にここまでショックを受けるなんてボクらしくも無い。
『今更気づくなんてね』
ぽつりと呟いた言葉に、何かを返してくれる人はもういない。
脳内に響く 好き とゆう言葉は随分と重く、今までボクにその言葉をくれていたAはそれ程までに好いていたんだ。
『ヒソカ!』
ボクの名前を呼ぶAの声が聞こえた気がした。
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結梅(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!! (2020年6月3日 9時) (レス) id: 1228fc8387 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 楽しみに待ってます! (2020年2月23日 3時) (レス) id: 93c5d350f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - クラピカぁあぁあっ!なぜ殺したぁあぁあ!! (2019年10月31日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - キルアのかわいさに脱帽した (2019年7月25日 7時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カエデ | 作成日時:2019年7月23日 4時