26 ページ26
.
『…記憶喪失のことだけど。』
最初に口を出たのは記憶喪失のこと。
まずこれは訂正しなきゃいけないことだし。
『私は記憶喪失じゃないけど、記憶喪失みたいなもの。』
『なんやそれ。
結局は記憶喪失ってことになるやろ。』
『まぁ、そうなるんだけど…。
なんて言えばいいのかなぁ…。』
うーん…と悩んでみても馬鹿な私じゃ上手く言えられそうな言葉が見つからない。
『…私の名前も家も、わかるけど、友人関係がわからないとゆうか…』
言葉が制限されてる中での説明は難しい。
多分、これが上手く伝えられるなら私は東大に受かる自信ある。
『つまり、お姉さんは自分のことはわかるけど、周りのことがわかんないってことだよね?』
『そうゆうことかな?』
高校生にわかりやすく説明されるとかやっぱり私バカじゃん。
20歳超えてるのになんでわかんないんだよって話だよね。
…そもそも、私のことも全て正しいと限らないけど。
『じゃあ、逆に何がわからないの?』
『…私の立場?』
『立場ってどないゆうこと?』
『例えば、私の職場での立場って感じ。
部長なのかただの社員なのか。』
『なら、どんな仕事してるかはわかってるんだね?』
『いや、わかんないけど。』
軽く言い退ける私に2人は苦笑を零した。
291人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未来ーミクー(プロフ) - みちさん» それな (2020年2月6日 14時) (レス) id: 6e3b9846a0 (このIDを非表示/違反報告)
みち - あ"あ"あ"っ…私も主人公ちゃんになりたい…安室さんに会いたい…コナンくんとか平次とか哀ちゃんとか会いたい…黒の組織なりたい… (2019年5月16日 0時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花楓 | 作成日時:2019年4月26日 7時