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陽奈side
志「そうだった。俺は今まで何をしていたんだ」
志摩さんはそう言って拳を握りしめた。
『証言した方はどちらですか………って陣馬さん！？大丈夫ですか』
陣馬さんはその場に座り込んで、寝てしまった。
『っ陣馬さん！寝るなら、車で寝てください！！』
そう言って助手席に押し込んだ。
『志摩さん、行きましょう！！』
志「ああ」
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「青いライトバンがトンネルの路肩に止めてあって、」
志摩さんが話を聞き出し、私はそれをメモする。
「中に誰もいないし不自然だなぁって見てたら急に車内が煙でいっぱいになって、その後すぐにバーンって」
志「その爆発した車のナンバー覚えてますか？」
「ええよく覚えています。
〘は 〙の8686でした。僕、車好きなんです。TOYOTAにハチロクって呼ばれる車があって
この車の人も、好きなのかなぁって」
志「ここまで取れれば所有者の特定ができる」
『よしっ』
そう言って、志摩さんと404号車に乗り込む。
志「機捜404より警視庁、車両の所有者特定お願いします。ハトのは、8686。青いライトバンだそうです。先程のトンネル事故の爆破犯の車両かもしれません。」
《警視庁、了解》
『あっ、』
志「どうした」
『これって、』
自分の足元を指さす。
志「これは！………伊吹のだ」
伊吹さんのスマホだ。
落としていったのだろうか。
志「あの野生のバカ、この大事な時に!!
まあでも、少し安心した。」
『えっ！？』
志「いや、あいつが閉じ込められたあと、電話したが出なかった。ということは、あいつに何かあったんじゃないかと思ったがそうでは無いらしい。」
志摩さん、いつも伊吹さんとは喧嘩ばっかだけど、本当は大好きなんだな……
志「あいつは生きてる限りちょっとした怪我や困難には負けないやつだ。いや、ちょっとしてなくても、結構行ける……おい、なんだその目は！！」
『あっ、すいません。信頼してるなぁって』
志摩さんはふっと鼻で笑った。
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志「おい陽奈、陣馬さんは？」
私は4機捜の分駐所にやってきた。
『そこで寝てます』
ソファを指さす。
『陣馬さんって前に捜査中の事故で何日も意識がなかったらしいですね。』
志「ああ。目を覚ますか、覚まさないか半々のところだった。
俺たちの仕事はいつも危険と隣り合わせだ。」
『伊吹さんも無事だといいですね』
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作者名：綺兎 | 作成日時：2020年11月8日 21時
