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こーじくんが目黒くんに仮死の説明を一通り終えた。
めぐ「へー。つまり未練がわからないと俺は一生ここで暮らすって訳ね。」
随分と冷静だなぁ。と思った。
こじ「なんやぁ?随分と冷静なんやな笑」
こーじくんも同じことを考えていたらしい。
めぐ「だって俺はその【未練】ってやつ?わかってるよ。」
こじ「え、なんなん!」
めぐ「俺、1ヶ月後試合なんだ。サッカーの。この試合で勝てれば全国行けるんだ。だから俺の未練はこれしか無い。」
目黒くんらしい理由だと思った。
こじ「そうと決まれば話は早いなぁ。生の世界に帰る手続きするからあべちゃん呼んでくるわ!」
そうしてこーじくんは部屋から出て行った。
部屋に沈黙が訪れる、、、
すると目黒くんが口を開いた。
めぐ「なぁ。椎名。」
A「何?」
めぐ「椎名の未練は何なの?一緒に生の世界に帰ろう?」
A「え、、?」
驚いた。一緒に帰ろうなんて言われると思ってなかったから。目黒くんが私の手を握る。
めぐ「俺、、寂しかったよ、、病院にもお見舞い行ったし、、。」
そのとき。「ガチャ」っと扉が開いた。
こーじくんがあべちゃんを連れて帰ってきたのだと思ったけど、、入ってきたのは、
A「しょうたくん!」
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2020年9月11日 20時