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『初めまして、Aです。
母がいつもお世話になってます』
いわゆる顔合わせである食事会。
これから義父になる人にする挨拶にしては堅苦しいかと思いはしたけど、他に言葉が見付からなかった。
そんな私に、母と向かい合わせに座る男性は優しそうな笑みを浮かべた。
この笑顔で母を支えていてくれたのかと思うと感謝しかない。
「すまない、息子はまだ仕事で……」
正面の空席へ向けた視線に気付いたのか、もう少ししたら来るはずだからと先に食事を頂く事になった。
最初の印象通りとも優しい人で、話が弾み楽しげに笑う母は何だか可愛らしく、見てるこちらも幸せな気分になった。
他愛ない話を続け、初めてとは思えないほど打ち解けたと思う。
『すみません、ちょっと…』
ごめんなさい、と告げてお手洗いへ立った。
戻ろうと思った頃には店内の少し奥にあった個室がどこだか分からずに迷子状態。
───ドンッ
「うっわ、」
『きゃっ！？』
迷子だなんて情けないなぁ……とぼんやりしながらウロウロしていたら知らない人にぶつかってしまった。
とても背の高い相手を見上げればモデルのような端正な顔立ちに思わず呆然と見惚れてしまった。
「えっと……大丈夫？」
『え、あ、ひゃ、だ、大丈夫です！！』
バランスを崩した私を支えるように腰に回された手に気付けば、顔が赤らんでるんじゃないかと思うくらい熱を感じる。
こんな至近距離で幼馴染み以外の異性を見る事に慣れていなくて思わず声が上擦った。
すみませんでした！と盛大に頭を下げて慌てて離れ逃げるように小走りで元いた部屋を探し出し中へと入った。
母「どうしたの？」
『……いや、なんでもない』
母「そう？なら良いけど…
あ、もう蓮くん着いたって」
『蓮、くん……？』
目「はい？(笑)」
耳馴染みのない名前をききかえせば、背後から笑い混じりの返事が聞こえてくる。
私、この声知ってる……
だって今さっき聞いたばかり、だよね……
恐る恐る振り返れば、口元に手を当てて笑いを堪えているさっきのモデルのような彼の姿があった。
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
