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Side- Ren
『出ていい？』
そう確認するAちゃんに無言で頷いた。
電話の相手は誰？佐久間くん？
───本当は嫌だ。
だけど、そんな事言える訳がない。
『もしもし…
うん、もう家だよ。うん、そう、ごめんね？
え？…うん、大ちゃんには後で連絡する』
佐久間くんに後で連絡するって事は、阿部くんか…。
阿部くんにくっついてるAちゃんを思い出して内心深い色に染まっていく感情。
佐久間くんはお兄ちゃん、みたいな？
あんなに嬉しそうな表情をしていて兄のような存在？
じゃあ阿部くんは？
友達？本当に？やたらと近かった距離は何？
今の電話は？いつもそうして連絡取ってるの？
─…ああ、駄目だ
もう目を逸らせない。
良い義弟だなんて無理。
携帯を奪って耳に当てると聞き慣れた優しい声
だけど、Aちゃんには聞かせたくない声
蓮「阿部くん、」
阿(え、目黒？お前ちゃんと説明、)
蓮「明日します。今はAちゃん取らないで」
阿(は？え、ちょっ、めぐ、)
話の途中で通話を切った俺を、Aちゃんは驚いて見上げてる。
そっと携帯を近くの棚の上に置く。
蓮「……A」
呼び捨てにすれば更に驚いて目を丸くする。
蓮「俺もそう呼びたい」
『どう、したの…？』
壁に両手をついて逃がさないように閉じ込める。
様子を窺うように俺へと向ける視線は身長差のせいで自然と上目遣い。
戸惑いにわずかに震える声も、
何か言おうとするも躊躇って薄く開いた唇も、
その１つ１つが俺を煽ってるって気付いてないよな。
蓮「どうした…って言うよりも、たぶん初めからこうしたかった」
片手で頬に触れれば逃げるように顔を背けられる。
視線を逸らしたままのAの唇を指先でなぞればビクリと肩を震わせた。
蓮「阿部くんより、佐久間くんより、俺を見てよ…」
自分の声は思っていたより弱々しく響いて、
格好良く決めるどころか懇願しているようだった。
覗き込むように顔を近付けて鼻先に口付けた。
『……っ、』
蓮「本気だから。俺、Aのこと…」
『蓮くん！』
制止するように名前を呼ぶA。
駄目だよ、もう止まってあげられない。
届かなかったとしても言わせてよ
蓮「好きだよ」
.
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
