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*
隠そうとした訳じゃない
本当に自分で蓮くんを知りたかっただけ
メンバーだって紹介する大ちゃんの言葉に
ただただ驚いて、思わず阿部ちゃんの後ろに隠れてしまったけど、変に思っていないだろうか…
あれから無言で腕を引く蓮くんを見上げる。
『蓮くん、』
蓮「………」
『ねぇ、蓮くん！』
私が足を止めれば蓮くんも歩みを止め振り返る。
蓮「何？」
『ご飯作るなら買い物、』
蓮「嘘だから。夕飯、ラウールと食った」
『え？』
蓮「だから、約束はまた今度」
そう言ってまた無言で歩き出す。
なんでそんな嘘を吐いたのかは教えてくれない。
──────
そんなに遠くはない筈なのに、長い時間に感じられた帰路。
「一緒だったの？」なんて呑気な母の声に２人で返事をして２階に上がる。
ずっと手を離さない蓮くん。
そのまま引っ張られるように彼の部屋へ。
『蓮くん、』
さっきから呼んでばっかりだな…
そんな事をぼんやり思っていたら突然腕を離されて振り返った蓮くんと真っ直ぐに向き合う。
「ごめん、ね。本当に知らなかったの』
無言で距離を詰める彼に思わず後退ると、壁に背が当たる。
蓮「分かってる、別に怒ってないよ」
本当に怒ってはいないようで、その声色はとても優しい。
不意に私に向かい手を伸ばし、ずっと被っていたキャップを取って髪に触れた。
蓮「ねぇ、どっち？」
質問の意味が解らなくて、彼と壁に挟まれたままじっと見上げる。
少しだけ、蓮くんの瞳が揺れた。
蓮「阿部くん？佐久間くん？」
２人の名を出されて何を問われてるかに気付く。
『佐久間、くん…』
慣れない呼び名に声が上擦ってしまえば、見透かしたように蓮くんはふっと笑う。
蓮「本当はなんて呼んでんの？」
『…大ちゃん』
蓮「佐久間くんはなんて？」
『A』
蓮「…そ」
素っ気なく答えるけど真っ直ぐに視線を感じる。
妙な気まずさに逸らしたいと思うものの、彼の雰囲気がそれを許さない。
蓮「阿部くんは友達？」
『昔大ちゃんに紹介されて…』
蓮「そう…」
蓮くんも驚かせちゃったよね…
大ちゃんが幼馴染みなんだって先に言っておけば良かった。
驚かせてごめんねって謝ると、やっぱり優しい声で怒ってないよって頭を撫でられる。
不意にバッグに入れていた携帯が着信を知らせる。
蓮くんに断りを入れて確認すれば、さっきまで一緒に居た相手だった。
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
