16 ページ18
*
Side- Daisuke
『大ちゃん！』
ぽん、と肩に触れる手。
振り返れば、待った？なんて首を傾げるAは普段よりも随分とボーイッシュ。
佐「待ってないよ〜！ってか、え、全然わかんなかった！なに、珍しい格好じゃん」
普段からふわふわで物凄く女の子らしいって訳じゃないかもしれないけど、今日はキャップに髪も程良く収納して、何だか小柄な男の子みたい。
『えー…変？』
佐「うんにゃ、変じゃないけど」
『この方が堂々と隣に居られるかなって』
これはこれで可愛いから良し！なんて思ってたら、なんとも可愛らしい発言。
気を遣わせちゃってるのは申し訳ないけど、俺の事を考えて、隣に居られるようにって選んでくれたのは嬉しい。
実際、その気遣いのおかげで周りを気にせず堂々と歩ける訳だし。
佐「よ〜っし、今日は思いきり遊ぶでやんすよ〜！」
『も〜、ハシャぎ過ぎないでよ(笑)』
──────
佐「どっちが可愛い？」
『どっちも可愛いけど、コッチの方が好きかな』
秋葉原で買い物して、
佐「はっ！嫁が捕らわれてる！」
『助けてあげなきゃ(笑)』
ゲーセンで遊んで、
『ちょっと感動した…』
佐「ちょっとじゃないだろ〜、号泣してたくせに(笑)」
映画見て、
……って気付いたら空が薄暗くなっていて、
色々楽しめてるけど、時間経つのが早いなって少し寂しくなる。
そんな時に震える携帯。
阿部ちゃん今暇?ご飯食べない?
佐「あ〜……」
『ん？お仕事？』
不思議そうに首を傾げるA。
どうしようかなって、少し迷いがあったけど…
佐「阿部ちゃんが飯食わない？って。呼ぶ？」
『阿部ちゃん？呼んじゃう？(笑)あ、私居て平気？』
佐「大丈夫でしょ」
『ちゃんと伝えてね』
ほら、Aも嬉しそうだし。
阿部ちゃんも知ってる奴と居る!ご飯食おー!
誰って聞かれたけどあえてAだって事は伏せて場所を伝えた。
だって俺と同じようにこの格好に驚いて欲しいし。
──────
阿「…は？……え、待って、Aちゃん？」
あからさまに戸惑ってる阿部ちゃん。
良い反応で大満足。
『似合う？』
阿「うん、似合う。個人的には女の子なAちゃんの方が好きだけどね。今日のも可愛い」
阿部ちゃんってさらっとそういう事言えちゃうんだよなぁ。
も〜２人の世界に入らないで！って言うだけで精一杯。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 968人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
