prologue ページ1
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テーブルに置いたままの携帯がメッセージの受信を知らせてガタガタと音を立てて震える。
大ちゃん家にいる?行っていい?
Aいるよー!大丈夫!!
唐突な問いに驚きもせず無意識に頬緩めてすぐに返信する。
大丈夫と返せば２分と経たずに訪問を知らせるチャイムが鳴る。
『はぁ〜い』
間延びした返事をしながらドアを開ければ、昔から変わらない笑みで立つ幼馴染み。
「よっ！仕事早く終わったんだけど一緒に飯食う奴いなくてさぁ。おっ邪魔しま〜す！」
にゃははと笑い、慣れた様子で部屋に上がればソファに腰を下ろしクッションを抱える。
『何か買ってくる？作るなら簡単なものになっちゃうけど…』
「なんでもいいよ、Aの手料理がいい〜」
『まったく、もぅ…』
４歳年上には到底思えない甘えるような声で強請る彼にわざとらしく溜息を吐き、パスタでいいかな…とメニューを考えながらキッチンへと向かう。
TVを観て楽しそうに笑う彼の声を聞きながら料理をするのは嫌いではない。
この状況を話せば友達には “彼氏かよ” とツッコミを受けるのだが決して付き合っている訳ではない。
気付いたらいつも一緒に居たお隣に住む幼馴染み。兄のような存在。
一人暮らしを初めて離れると思いきや、安心だからという理由で近くに住む事を親が熱望。偶然にも空いていたお隣の部屋に住む事になり今に至る。
アイドルという職業柄あまり一緒に出掛ける事はなくなったものの、その分こうして互いの部屋を行き来している。
『はい、出来たよ』
「お〜美味そう！Aはいいお嫁さんになるよな〜」
『はいはい、ありがとう』
幼い頃は大ちゃんのお嫁さんになる！なんて言っていたけど、今は多くの二次元の嫁がいる彼の言葉を軽く流す。
嬉しくはあるけれど、今更ドキドキするような間柄でもなければ年齢でもない。
ずっと、ずっとこんな関係が続くと思ってた。
お互いに恋人が出来たって少しは気を遣うものの特別何か変わったりしなかったから
この先少しずつ私たちを取り巻く環境が
二人の関係が変わっていくなんて
この時の私たちはまだ知らなかった……
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
