15：ひぃくんって格好良い ページ15
*
〈Hikaru.I〉
タピオカにゲーセン、
途中で予定より人数も増え楽しく遊んだ帰り道。
今日のメンツだとAと最後まで一緒なのは俺。
舘さんと翔太が居ればあの二人なんだけど。
照「危ないよ、A」
ふっかにお目当てのぬいぐるみを取ってもらいご機嫌なAは、ろくに前も見えないような抱え方で鼻歌混じりで跳ねるように歩いてる。
『大丈夫だって』
照「大丈夫じゃなさそうだから言ってんの」
ったく目が離せねぇな…
なんて父親的なキャラが定着しつつあるのはラウールのせい。
俺はそんなつもりないんだけど。
『うわぁあぁぁっ！？』
照「Aっ！！」
ちょっとした段差に躓き前のめりになるAの腕を慌てて引っ張り肩を抱き寄せる。
照「だから言っただろ！危ねぇなぁ…」
『へへ、ごめん…』
分かりやすくシュンとうなだれるA。
違う違う、怒ってんじゃねぇの。
だから謝って欲しい訳じゃない。
照「ごめんじゃなくて？」
一言だけ、極力優しい声色で問い掛ければ
ハッとして顔を上げた。
『！！ ありがとう、ひぃくん！』
満面の笑みでお礼を言うAの頭に片手を乗せる。
照「どういたしまして」
『ひぃくんってさぁ…格好良いよねぇ』
照「はぁ！？」
思わぬ言葉が返ってきて思わず声を上げてしまう。
突然なんだよ、ビックリするじゃん。
『そんなに驚く？ひぃくんモテるんだよ〜
ファンクラブだってあるじゃん！』
照「関係ないね」
『彼女とか欲しくないの？』
照「なんだよA、彼氏欲しいの？」
逆に聞き返せば、『私が聞いてるの！』とご立腹で、頭に置いたままの手を払い除けられて再び歩き出すAに合わせて歩く。
照「自分が惚れた子に好きになって欲しいから
どんだけモテるとか関係ねぇの」
『やっぱ格好良いね……
って私が言っても嬉しくないか』
照「いや、嬉しいからいっぱい言って(笑)」
Aから格好良いって言われるのは嬉しいに決まってる。
それはたぶん俺だけじゃなくて皆そう。
格好良い、だけじゃなくてAに褒められるのは誰だって嬉しいはず。
浮かれ気分で別れ道に差し掛かり、また明日なって手を振った。
……結局Aは彼氏が欲しいのかどうか、
聞き忘れた事に気付いたのは家に着いた頃だった。
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ゆゆ(プロフ) - ささん» けしからん、もっとやれ！状態です(笑)皆は書いてる様子をどう見てたんだろう…← (2019年10月28日 9時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
さ - 黒板の相合傘は罪ですね！ (2019年10月28日 2時) (レス) id: 53a7921132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ちあきさん» ありがとうございます！読んで頂けて感激です！マイペースではありますが少しでも楽しんで頂ける話が書けたらな、と思います☆ (2019年10月18日 23時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき - いつも楽しんで読んでます。早く読みたい気持ちではありますが...ゆゆさんのペースでの更新を気長に待ってます＾＾更新頑張ってください。 (2019年10月18日 23時) (レス) id: 8d08173618 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 阿部ちゃんLoveさん» コメントありがとうございます！ビビッてきたって何だか嬉しいです^^ 楽しんで頂けたら幸せです☆ (2019年9月20日 10時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月12日 21時
