19：ラウちゃんって可愛い ページ19
*
〈Raul〉
ラウ「Aちゃ〜ん！」
『はぁ〜い？』
授業の終わりの号令の後、すぐに名前を呼んで駆け寄る。
さっきはAちゃんが勉強してるみたいだったから近寄らなかったけど…
その時に決意したんだ。
次の休み時間は先手必勝！ってね。
『どうしたの、ラウちゃん？』
教科書とノートをゆっくり片付けてるAちゃんはまだ席に座ったままだから自然と僕を見上げてる。
まぁ立ってても見上げられるんだけどね。
ラウ「Aちゃん、今度デートしよ？」
蓮「は？」
Aちゃんよりも先に隣の席のめめが反応するけど知らないふり。
めめに止められたくないもん。
いつもめめばっかりズルいじゃん！
席にだって隣だし、いつの間にプリクラ２人で撮ってたし！
AちゃんがSNSに載せててビックリしたんだから！！
『どこか行きたい所あるの？』
ラウ「Aちゃんとならどこでも幸せ」
『あれ？』
ラウ「うん？」
『何かあるから誘われたのかなぁって思ったのに』
行きたい所がある訳じゃない。
Aちゃんと一緒に居れるならどこでもいい。
何かなきゃ誘っちゃダメ？って問えば、凄い勢いで首を横に振る。
……首もげそうだよ？(笑)
『一緒にお出掛けしよ？』
ラウ「お出掛けじゃない、デート！」
『わかった、デートね(笑)』
チラっとめめを見ると不満げな表情。
蓮「…Aさぁ、ラウールに甘過ぎない？」
『めめだって甘いでしょ！』
蓮「俺はいいの」
『それは理不尽！』
むしろもっと甘やかしてくれても良いんだよ？
いずれはAちゃんが甘えてくれるような存在になりたいとは思ってるけど。
ラウ「めめ！僕が話してるの、奪わないで！」
こうやって気付くとすぐめめに奪われてる。
めめの方を向いているAちゃんの後ろ側へ移動して少し屈んで抱き着く。
蓮「あ、こら！」
『ふふ、ラウちゃんってホント可愛い』
ラウ「可愛いのはAちゃんだよ」
『ん…っ、ラウちゃ、くすぐったい』
蓮「ラウール！」
耳元で喋ると甘さを含む声を溢して擽ったさに身を捩るAちゃん。
めめの鋭い視線が僕に突き刺さる。
可愛い、って言うAちゃんにちょっとイタズラしたかったの。
年下だけど僕だって格好良いって言われたい。
───いつか絶対、ドキドキさせるから
その決意を胸にめめに向かって唇の端を吊り上げて意味深な笑みを送った。
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ゆゆ(プロフ) - ささん» けしからん、もっとやれ！状態です(笑)皆は書いてる様子をどう見てたんだろう…← (2019年10月28日 9時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
さ - 黒板の相合傘は罪ですね！ (2019年10月28日 2時) (レス) id: 53a7921132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ちあきさん» ありがとうございます！読んで頂けて感激です！マイペースではありますが少しでも楽しんで頂ける話が書けたらな、と思います☆ (2019年10月18日 23時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき - いつも楽しんで読んでます。早く読みたい気持ちではありますが...ゆゆさんのペースでの更新を気長に待ってます＾＾更新頑張ってください。 (2019年10月18日 23時) (レス) id: 8d08173618 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 阿部ちゃんLoveさん» コメントありがとうございます！ビビッてきたって何だか嬉しいです^^ 楽しんで頂けたら幸せです☆ (2019年9月20日 10時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月12日 21時
