軽音部……(稲森天利。) ページ8
*
あの後、ランセとは色々な話をして、結構仲良くなったと思う。
そして、YSP基準合格のランセをYSPクラブに誘ったジンペイ達は、呆気なく断られた。
一限目の数学の授業、ランセは後ろを向いてさっきの話をしてくれた。
ランセの話をまとめると、《YSP軽音部》という部活を作るらしいの。
園等先生が部室を用意してくれたけど、片付けやら許可やらは自分でやらないといけないこと。
……私は、思わず聞き入ってしまった。
《音》という単語に惹かれたからなのかな。
あの日のことを決して忘れた訳じゃないのに。
話を聞いていたら、二人揃って先生に怒られてしまった。
先生「街風は兎も角、成績上位者の羅希咲まで……。
よし、こうなったら勝負だ!」
先生に持ちかけられた勝負は、こう。
先生が今から出題する問題を私が全て解く事が出来れば、私達の勝ち。
私が一問でも間違えれば私達の負け。
お説教を受けます。
先生「街風は転校初日だからな。
羅希咲に任せておけ!」
先生……私だって別に数学好きじゃない……。
でも、ランセも私のせいで怒られちゃうよね……。
ランセ「ユキノ……大丈夫なのか?」
『数学はあんまり好きじゃないけど、頑張るよ!』
ランセに笑いかけてから席を立ち、黒板の前に。
チョークを持って……勝負開始。
次々と出てくる問題をスラスラと解いていき、最終問題に。
出されたのは単純な計算式。
ちゃんと考えられれば答えられる……。
その時、ふと頭の中にさっきのやり取りが思い出された。
音楽……ランセは音楽が好きなのかな?
私は……あの日から、音楽を辞めた……。
あの日……私は………。
《人を傷つけた》んだ……。
寺刃「ユキノ!」
ジンペイが私の名前を呼んだ。
でも、私はガタガタとその場で震えることしか出来なくて、ジンペイが何かを言っていることにも気づかず……視界が反転した。
『や……だっ…ジン、ペ……こ、わ…い、よ……っ!』
私は泣きながら、意識を手放してしまった。
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ううん、気にしないで!
お互い相手のキャラの事詳しく分からないんだもん、確認しあいっこしていこうね!
そしてユキノの症状がめっちゃ重症……ちょっと可哀想。
そして私は何を描きたかったんだw
まだ序章だし、ランセがユキノの過去を知るチャンスだよね!
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