確保！（稲森天利。） ページ33
＊
一行は学園の外に飛び出した。
玉田「あんなのと、どうやって戦うの？」
姫川「大丈夫！」
フブキはガシャン！と大きな音を立ててあるものを地面に置いた。
見た感じ足に付けそうだけど……。
ユキノ｢フブキ……なにこれ？｣
姫川「立体飛行装置よ」
寺刃「立体飛行装置？」
ランセ｢随分とゴツいな｣
それは立体飛行装置って言うらしくて、マタロウが興奮してる。
玉田「えっ、それってヒモみたいなものがビューンって出てビルの間とかを渡って飛んでいくやつだよねー！」
姫川「うーん、なんかそんな感じ？」
フブキはテキトーに返事をする。
いや、ちゃんと答えてあげて！？
何はともあれ、私もお手伝いしよっかな♪
ビュンッ、と私に一直線に飛んできたのは水色の箒。
ユキノ愛用の空飛ぶ箒なんです！
ヨネ｢箒だ〜♪｣
ユキノ｢よし！｣
私は箒にまたがって、ふわり、と空中に浮く。
ジンペイ、小間くん、マタロウの三人はフブキが作った立体飛行装置を身に付ける。
姫川「さあ、皆！
攻撃フォーメーション«サクラサクセブンティ»発動よ！」
寺刃「りょーかいでありまーす！」
フブキがメガフォンを持って私達に司令をだす。
玉田「何それー！？
テキトーなフォーメーション名にテキトーに返事しちゃってるし！」
寺刃「ヘイマタロウ、ユキノ！」
ユキノ｢はいっ、小間くん！｣
小間｢ユキノさんありがとう！｣
ジンペイから貰った紐を小間くんにも投げ渡す。
そして、それぞれ縄を持って、宮沢さんの周りを飛び回って……。
ユキノ｢しゅーりょー！｣
寺刃｢おいお前！
何が目的で学園の中を彷徨いてた！」
ユキノ｢はっ、忘れてた！｣
玉田「忘れちゃダメでしょ！？」
マタロウにツッコまれる。
てへぺろ☆(((
宮沢「それが……どうしても娘に一言謝りたくて……」
寺刃、ユキ「｢娘？｣」
すると、先程までフブキの後ろで唖然とした表情を浮かべていたアカネがなんと、宮沢さんの前までやって来たのだ！
宮沢「あ、アカネ！」
アカネ「何してるのよ、お父さん！」
ユキ、ラン｢……は？｣
一同「「「えええーっ！？」」」
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