二人の嫉妬(稲森天利。) ページ19
*
ジンペイとランセの二人が私のリボンを探しに教室から飛び出した。
玉田「分かった……のかな?」
姫川「あの二人……ユキノと違った意味で気が合うわね……バカ同士って意味で。」
ユキノ「まぁ……うん。言動が似てるって言うか、なんというか……」
メラくんはじっとランセが出ていった方を見ていた。
小間「め、メラくん……?」
姫川「これは……嫉妬……!」
ユキノ「メラくんってああ言う子が……」
女子「「好み!」」
二人でワイワイしてたら、男子達が会話について来れてないみたいだったから話を変えることにした。
でも、私もジンペイがランセと部屋から出た時、なんか胸が苦しかった……。
なんでだろ、今までこんなことなかったのに……私ってばどうしちゃったんだろう……?
姫川「ふふっ、ユキノ、嫉妬?
本当にユキノは他人のことは敏感なのに自分のことになると鈍感よね〜!」
小間「えっ、そうなの?
ユキノさんって!」
玉田「え〜!意外!」
皆が私を冷やかすもんだから顔が赤くなる。
ユキノ「そんなんじゃないもん!
ジンペイは幼なじみ!メラくんは嫉妬!
全然違うでしょ!?」
雷堂「なんで俺様が……」
メラくん、巻き込んでごめん……
でも……そんな事皆に言われちゃったら、ジンペイを普通の幼なじみとして意識できないよ……。
そうこうしている内に、ジンペイとランセが帰ってきた。
どうやら、私のリボンはジンペイが外した時に保健室に置きっぱなしにしていたみたい。
寺刃「俺が結んでやるよ!」
ユキノ「ありがと……?」
ジンペイに髪を結んでもらっている時、フブキはニヤニヤしてるし、男子達はびっくりしたように見てくるしでちょっと恥ずかしかったけど、
ジンペイの前なので平然としたフリをした。
??「およ?もしかして……いい感じなのでは?これは期待できるね〜」
突然後ろから声が聞こえてきて、一斉に振り返ると、そこには、小間くんよりも少し小さい女の子がいた。
誰?
ランセ「ヨネ!!なんだよ、今日は留守番してるんじゃなかったのかよ?」
響ネ「恋の甘い香りが漂ってきて、居ても立っても居られなくなって♪」
ユキノ「その子…誰…?中学生ではなさそうだし…」
小間「中学生だとしても…制服来てないから校舎に入っちゃダメなんじゃない…?」
ランセ「え…お前ら見えてるのか…?」
一同「「…え?」」
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